上を見上げるように

 

何かに取り組む時に、足元の一歩一歩を着実に踏み出していくことも大切なことですが、それと同時に、果たしてどこに向かっているのか、そういう行き先をしっかり定めておくことも大切であるように思います。

ただ歩いているだけでは、どこに向かっているかわからないし、どこまで行っても限りのないことになってしまいます。

東京から歩いて北海道は札幌までとか、九州全体をぐるり一周するとか、ひとつの目安があって、それに取り組むといった具合です。

これは移動に限ったことだけでなく、普段の取り組みにおいても同様で、規模は大きく、目標も高いところに設定しておくのが良さそうです。

つまりどういうことかというと、バンドを組んだからには全国ツアーができるようにとか、日本武道館を満員にしてやるぞ、あるいは、アメリカのメジャーリーグを目指すからには、日本のプロ野球大学野球でも目立つ活躍をしておくぞというようなことです。

もちろん、楽器を演奏して音を出すのが楽しい、キャッチボールやバットの素振りをして汗をかくのが楽しいと、それで十分に良いというとらえ方があるのも否めません。

その一方で、規模の大きい、高い目標を抱くことによって、より一層練習に打ち込むことができたり、周りにも吹聴していまったために、しっかりやらないと面目が立たなかったりする状況をつくることができます。

過度のプレッシャーがかかってしまっては、かえって萎縮してしまうものですが、思わず武者震いするような取り組みがいのある状況では、良い感じで身も心も引き締まるような気がします。

適度に自分を追い込んでいくことによって、その緊張感が目の輝きや雰囲気の良さにも現れるでしょうし、その本気に思う度合いによって、きっと周囲の人が次第に応援してくれるようになることでしょう。

そうなると、このまま懸命に取り組んでいくことで、自分の目指していることに近づく、はたまた見事に達成するということもあるかもしれません。

最終的に手が届くがどうかわからないくらい、または、小さくても次々と達成していくような、自分にとって少し無理なくらいを目標として掲げておくのが良いように思います。

このまま進んでどこまで行けるのか、そういう発想があることで日々に潤いが生まれることでしょう☆