世に打って出る

 

何の脈絡もないところで、"デビュー(Debut)"と聞いて何を連想するでしょうか?

テレビの役者としてのとか、ミュージシャンのメジャー配給のCDとか、作家の文壇へのなど、さまざまあることでしょう。

身近なところでは、小さい子連れの公園で、高校に進学してのというのが思い浮かぶことの最初の方のような気がします。

少なからず、スタート地点に立って、ここからはじまるのだろうことはわかる、それが"デビュー"というものでしょう。

何だか、何か大きなきっかけを得て、人生の一大転機を迎えるような響きもある言葉ですし、年齢を重ね、続けることが多くなってくると、自分にはこういう機会はあるものかとも思ってしまいます。

そういう特別なものかもしれない"デビュー"、もちろん絶え間ないトレーニングとか自己研鑽とかはしていく必要はあるでしょうが、それでもいつも初心を思い出すようであれば、もっと多用しても良いかなとも最近は思います。

たとえば、今まで食べたことのないものを食べてみるとか、今まで着たことのない服を着る、今まで行ったことのないところへ行くなど、今までしてこなかったことにとりかかる名目ともなりそうです。

俵万智さんの「サラダ記念日」のように、今日がそうであるのならそれはデビューしたことになる、それと重ね合わせて考えても良いかもしれません。

今までやってきたことよりも、まだやったことのないことの方が多いでしょうから、そういう未知の体験を積む、得手/不得手を考えることなく、一度はやってみる、そういう気概で良いように思います。

身近での、そういうちょっとしたことからはじめて、仕事の独立とか転職とか、移住、結婚など、生活がガラリと変わりそうなことまで、総じて"デビュー"と称するのもひとつのアイディアであるように思います。

個人的には、今は何を目指しているのか、それはつまり何のデビューを控えているのか、司会、バーテンダー、おしゃべり相手など、見えるカタチでの差異はあれど、ここからまた何かがはじまるようでありたいものです。

華々しくデビュー!そう言ってみるだけでも随分と気分が上がるものなので、今の自分にできることとやりたいことに忠実になって、それに導かれるままで進んでいきましょう☆