両立していきたい領域

 

「あちらが立てばこちらが立たぬ」といった具合に、大きく二分するような事柄がそれぞれ重要である場合があります。

たとえば、アートとビジネスのように、想像力を存分に駆使して作品を仕上げていきたい一方で、限られた時間や予算の中で成り立たせる必要があるような感じです。

仕事においても似たようなところはあって、じっくりと腰を据えて取り組んでいきたいところと、目まぐるしいほどに早い展開で進まざるを得ないところとがあるものです。

仕事においては基本的に早い方が良いとされていて、時間のあるうちに、あとから修正・手直しはできるし、より良いものに仕上げていくことができるでしょう。

そういうことを思いながら、今回はアートとビジネスの両立について、いくらばかりか考えを巡らせていきたいと思います。

長年、ひとつのことに取り組んでいくと少しずつ熟練していくので、その技術や経験はとても貴重なものになります。

一方で、長く活動を続けていきたいと思うならば、今日の「メシを(何らか)食う」ことも"生活を営む"意味合いでのそれも必要になってきます。

食べるために仕事をするのか、仕事をするために食べるのかは、にわかに生活と仕事の両立(ワークライフバランス)の観点も含まれてきて、決しておろそかにできるものではありません。

アートの表現に関わることだけでなく、ビジネスとして展開していくために、膨大な知識や経験をどちらに偏ることなくつぎ込んで、それで取り組んでいけるのが最良です。

そして、アートにおいてはその取っかかりをつかむのもそうですし、大きく展開をしていく上でも、数多くのアイディアがないと上手に進んでいかないものです。

もちろん、多くの人の心を打つとか、大いに心動かすようなものであれば、新たな機会や広がりを得ていくだろうに、そのあたりの因果を不思議に思うものです。

こういうのは自分ひとりで完結できれば、何の問題もないわけですが、やはり多くの人と関わり合いながらでないと、なかなか大きなことにはなっていかないものです。

いろいろな物事をそれぞれ得意な人に任せるとか、そもそもの余分がないかを広く確認し直してみるように、必ずしも個人で両立しなければいけないということでもないのです。

できることから数えれば、自分の得意を伸ばしていくうちに、お互いに補い合って余りあるような、そういうバランスの取り方も良いような気がします☆