化学の実験においても、仕事の遂行においても、
分析をしていくには、仮説と検証が必要になってきます。
そう書くと難しいように思うかもしれませんが、
結構、普段もやっていることのように思います。
たとえば、新しいことをするような時には、
以前やったことで、共通することはないものか、
まったくもって新しいのかどうかを考えているでしょうし、
また、新しいところに行く時には、それが旅行であれば、
暑いのか寒いのか、持っていける荷物の量を考えながら、
中身を考えることを、自然とやっていることでしょう。
そして、実際にやってみて、その差異を探る、
事前に思った通りになっていれば、特に問題はなし、
そこでスムースに進んだことを、のちの参考にするも良し、
そうでないのなら、どこに問題があったのかを洗い出し、
改善に努めていくのが、妥当なことだと思います。
わかりやすく言い直せば、事前に見立てをする=仮説、
あとは、実際にやってみて、行ってみてどうだったのか、
事前の見立てと、相反するところは何なのかを考える、
それがつまり、検証ということになります。
おそらく、自分自身を含め、多くの人の場合、
意識的に、事前の見立てをしていなくて、
実際にコトに当たって、スムースにいったことは忘れ、
そうでなかったことを、ただ思い悩むという具合に、
そこで得られた経験を活かしていないのかもしれません。
失敗か成功か、そこに焦点を当てることは多いものですが、
そこに至るまでの過程を、その都度振り返るようにして、
改善を繰り返し、より良い状態にしていくことが必要です。
また、仕事や生活において、日々いろいろなことに直面していきますが、
広大無辺である世の中の、ほとんどのことを知り得ようがないから、
ある意味で、毎回が未知である、毎回が新しいことになります。
そうすると、事前の見立てすらできない思いになりそうで、
それでも、少しでも知ろうとして、取り組むことによってしか、
その現場を打破・打開しようがないわけですね。
少し進んで、少し戻る、一進一退の攻防のようですが、
歯をくいしばろうとしても、悲嘆に暮れず、
文字通り、前向きな姿勢を忘れないようにしていたいものです。
どれだけ転んでも、どれだけ早く起き上がるものか、
くじけずめげずに立ち向かっていきたいものですね☆