全力のその先

 

全力を尽くす、何か物事に取り組むに当たっては、最も基本的なことで、最も大切なことかもしれません。

それがあるから前にも進むことができるでしょうし、少しずつでも高く上がっていくこともあるでしょう。

それでも、時に思うに、果たしてその尽くしている"全力"は、まさしくそうであるのか、考えてしまうことがあります。

これは、スポーツに置き換えて考えてみるとよくわかるのですが、たとえば、リーグ戦が続くとか、ひとつのシリーズが長らく続くようであると、今日の、目の前の試合で全力を尽くしながら、他の試合においても全力を尽くすことになります。

いつも全力、全力で取り組むことはわかっていても、途中で力尽きてしまわないように、無意識のうちにペース配分を考えてしまっていることもあるような気がします。

もちろん、心身の限界を越えてしまっては元も子もありませんし、ケガのないように努めなければいけません。

そういう瀬戸際のところで試合をしながら、どこか後先のことをかんがえてはいやしまいか、そういう意識を持っておくのが良いように思います。

これが、負ければそこで終わりのトーナメント方式では、次のことがどうであるかより、その時々で全力を尽くさない限りは、そこから先に進むことがありません。

体力・気力を決勝のために温存しておくぞなんてことを考えていると、うっかり一回戦で敗退ということもありえるからです。

そうなると、ひとつひとつ精も根も尽き果てるくらい、疲労困憊になるくらいで、ようやく勝てるかどうかになってくるのでしょう。

また、こういうことを考えていくと、全力を尽くすことが、すなわち最良の結果をもたらすかというと、それもまた別の話で、懸命に走り切ったものの、実力及ばず一位にはなれないということも多々あるかと思います。

全力を尽くす、最善を尽くすのは、心構えや姿勢としては最低限のことで、それに加えて、確かな実力を積んでおかないと、勝負にならないということになります。

普段の生活において、1日の終わりに、果たして今日の自分は全力を尽くすことができたのか、まだやれることはあったんじゃないかと振り返りながら、明日は、明後日はもっとやるぞと、自らを鼓舞していくのが良いかと思う今日この頃です☆