文章の書き方の再考

 

文章を書くことも、話をすることもそうですが、自分が伝えたい思いがあるとともに、相手に伝わる上手なやり方もあるものです。

よくあるのが、プレゼンテーションのコツで、先に結論を持ち出して、順を追って細かく説明して、また結論を言うことでわかりやるくなるようなことで、こういうものはいくつもあるはずです。

今回、自分が言いたいのは、そういうことと少し似ているようで異なることなのですが、自分が言いたいことを言うのは率直で良いし、それで伝わることもあるでしょうが、読む人、聴く人の気持ちを優先してみるのが良いように最近は思っています。

それは、もう少し具体的にはどういうことかというと、自分の気持ちや意見を先に言いたくなるものですが、それと順序を入れ替えて、まずは相手のことを思ったり、相手の言うことに反応したりするということです。

これは、声に出して話していると、よほど意識しないといけないのですが、文章を書く時、パソコンやケータイ電話(スマホ)で文字を打っていると、一旦書き出したあとに、頭に浮かんだものの順序を入れ替えるとよくわかります。

何かしら会話や、言葉のやり取りをしていて、自分はこう思う、これはどういうことだということがありますが、それをしないで、「あなたはこう思うんですね」とか「それは〜な意見ですね」というように、しっかり受け止めて、それで次に進むというように言い換えられるかもしれません。

これをキャッチボールにたとえると、相手の投げたボールを受け止めない限り、こちらから投げ返すことはできないので、ひとつのボールをやり取りするのなら、なおのこと受け止めることをする必要があります。

また、自分が文章や会話で言葉を投げかける時、どのような反応で相手が受け止めてくれると嬉しいものか、それを自分自身においても心がけるということもあるでしょう。

相手を喜ばせるということでもあるのですが、自分がされて嬉しいことをそのままやるようなことで、相手のためと思っていることが、実は自分のためでもあり、それがさらに相手のためにもなっているという具合です。

このあたりが、行ったり来たりしながら、あなたと私の視線を交わらせていくとどうなるものか、こういうことを念頭に置きながら試して行きたいと思います☆