新旧を対比する

 

ひとつの分野やジャンルを長く見ていると、そこにいる人たちの顔ぶれも次第に変わってきて、今は誰が活躍しているのかというのも変わっていきます。

スポーツや音楽・芸能の世界を見ているとわかりやすいように思うのですが、それは、勢いのある若い人なのかもしれませんし、人気と実力を兼ね備えた人なのかもしれません。

そうなると、若いからとか、新人だから良いというだけでなく、酸いも甘いも味わっているのもまた魅力であるだろうということです。

見ているこちらとすれば、そこはわりと身勝手なもので、新しいものを見たいとも思うけれど、単純にスゴいものも見てみたいという気持ちがあります。

そうなると、経験の有無でいうと、若い人や新人であるより、百戦錬磨のベテランの方が有利であり、出番は後者に回っていくことになるでしょう。

これはまた、年齢を重ねているから、または、長くやっているから良いというものでもなく、しかるべき内容があるかどうかが問われてきます。

他にも、見るべきポイントや評価すべき観点もあるもので、どちらが良いとも言い切れず、きっとどちらも素晴らしいということになる気がします。

こういうことを、「心・技・体」ということで考えてみたり、各々がどういう過程を経ているかで見てみたりすると、そこで新たに知ることも多いでしょう。

あるいは、その活躍している分野やジャンルがどういう成り立ちのものかを見ることも大切で、落語や絵画、学問の世界では、年齢を重ねるからこそ到達できる境地もあるように思います。

そういう時には、まとまった個人インタビューであるとか、その時々で何を考えているかを自ら表すようにして、こちらからうかがい知れることがあると、興味や関心の対象ともなり得ます。

表すものも複合的にして、やっている側・見ている側のそれぞれの立場から見えることの比較もしながら、誰が今抜きん出ているのかを意識していくと良いのかもしれません。

願わくば、切磋琢磨のうちに、個人の誰それということだけに留まらず、それぞれの分野やジャンルが盛り上がるのが良いように思います。

それが、新旧交代、温故知新を行き来しつつ、やがて新しいものも目に見えてくるし、スゴいと思えるものが出てくることにつながっていくことでしょう☆