この、うだるような暑さの日が続くとあっては、
いかにして、この暑さを処するべきなのか、
茹で上がる前に、何とかしたいものです。
日陰を歩く、風のあるところに向かいながら、
風鈴の、涼しげな音色に、心和ませるも良し、
冷たい飲み物、食べ物を取り入れるも良し、
思いつけば、いくつも出てくるものです。
そして、暑さに対して、涼を感じるだけでなく、
暑さをもって暑さを制する、ただ油断は禁物、
そんな処し方を、ひとつ提案したいと思います。
暑い、暑いと言って、仕事や行動に支障が出るくらいなら、
ひとしきり汗をかいて、体温の上昇を気温に任せるのでなく、
自らの運動によって、むしろ積極的に上げてしまう、
そうすれば、汗が引けば、通常の気温が普通に感じられるでしょう。
上級者になれば、サウナの中で腕立て伏せ、スクワットをすれば、
そうとうに過酷な暑さにも耐えられるようになりそうですが、
同じくらい、脱水症状や目まいなどのリスクも伴いますから、
自己責任と、安全な範囲での実行を声高に伝えておきます。
ただ、これは結構道理のひとつなのかなとも思いますが、
暑いと感じるような感覚、あるいはその基準が、
置かれている状況や、自分自身の取り組みによって、
いくらかは相対的なものになり得ることがあるかもしれません。
たとえば、炎天下の中を走るとしても、
30分で限界を迎えてしまう人と、60分走れる人では、
前者の人は走れて30分、後者の人はもう半分は走れると、
同じ条件にあって、受け止め方や解釈が異なりそうなことが、
こういうことから、明らかにうかがえそうです。
これは決して無理をするとか、時代錯誤な我慢をするということでなく、
自分のできる範囲=限界を押し広げるような努力をすることで、
以前は大変だったものが、今はそれほどでもないということになり、
それだけの余裕ができれば、また別のことでも同じようにできるという、
積み重なった自信がさらに積み重なるということになります。
その意味では、暑さを回避して、涼しさを求めるばかりでなく、
暑さに正面からぶつかってみるのも良いのかなと思います。
たくさん汗をかいて、新陳代謝を活発にしてみれば、
身も心も引き締まり、より充実した夏になることでしょう☆