夜景を見ながらロマンティックな雰囲気に浸る、
誰か、とても大切な人と一緒であるのなら、
それは甘美なワンシーンであることでしょう。
そしてまた、なぜ夜景が魅力的に目に映るのでしょう、
現代の、人工物である明かりが照らすのにも関わらず、
それを魅力的と思う理由はどこにあるのでしょうか。
考えられるひとつとして、それは人工のものかもしれないけれど、
人の手によって、点灯する/しないができるからでしょうか、
ある程度は調節が効くことも理由としてあるのかもしれません。
ここに誰かはいる→"私はここにいる"のだと、
意志表示もすることもできるかもしれません。
その意味では、時に灯台のような存在の人はいて、
自分だってそういう存在でもありたいと思うものです。
また、世界中の多くの人が行き交う空港において、
都会の、多くの人が働くオフィス街において、
そこに人がいるということが感じられる温かみ、
そこで、それほどの温かみを感じなくても、
人のいることを感じるありがたみはいくらかはあることでしょう。
夜の電車に乗って、通り過ぎる沿線の様子を見れば、
方々に、家に明かりの灯っているとすれば、
ひとつひとつの生活や団欒を思うことがあります。
夜の様子は、そういうものをひときわ強調するかもしれず、
いろいろと思うところが溢れるようにあるのはなぜなのでしょう。
同じ景色でも、朝と夜、昼でも異なる印象を出しますし、
晴れや雨、季節によっても、それぞれに異なることでしょう。
夜の工場、工業地帯を見るのを好む人だっているので、
そういう表情の変化を見るのは興味ふかいところのひとつです。
だいぶ以前のこと、絵本作家の五味太郎さんは、
夜中に仕事をして、朝に寝るという習慣を語っていました。
それは確か、夜がはじまると終わりが見えない気がして、
夜の終わりを確かめるようにして朝まで起きて寝る、
夜がどこまでも続くのか知りたいというような理由からでした。
基本的に、太陽の見える時間に活動し、
見えなくなれば休むのが道理なのかもしれませんが、
太陽の反対を行くように月の動きはあるのだから、
それに合わせるという人もいるかもしれません。
朝昼晩に、太陽に月にと目印はいろいろありますが、
何をはじまりとするのかは、きっと自由に選べるのだから、
それ、自分自身の生活のリズムと上手に合わせていけたら良いですね☆