今日をどのように生きるのか

 

昨日より今日、今日より明日となるように、

より良くなっていこうと思うのが人の常だと思います。

 

加齢による衰え、身体の酷使によるダメージは、

それは場合によってはあるかもしれませんが、

少なくとも、気持ちの面では前進を望むはずです。

 

練習を重ねて試合に臨む、勉強を重ねて試験に臨む、

人生というほど大袈裟にとらえなくても、

日々の積み重ねにおいて、重要な局面というものは、

誰にも何度かは訪れているものでしょう。

 

「ダイエットは明日から」、「明日から本気出す」、

そんな標語のような言い回しがあるものですが、

これはある意味のおどけでもあり、逃げでもあるのかなと、

言う場合には気をつけないといけないなと思います。

 

実際にできるかどうかは別として、やるのは今、

結構、大きいコトをなすような人には、

行動は早く、修正も早いという人がほとんどのような気がします。

 

このあたりの、行動の早さがなぜ良いかということになると、

今回の論旨とは少し離れて行ってしまいそうなので、

そこまで取り上げないでおこうと思いますが、

これもまた大切な姿勢・心構えだなと思います。

 

特に取り上げたいことのひとつ、まさにひとつとしては、

この今という瞬間ごとに何をしているのか、

それが結局のところ重要なのだということです。

 

過ぎたことを思い返すばかり、先のことを憂うばかりで、

流れる時間に身を任せるだけでは、

ただ流されていくだけのような気がします。

 

たとえ、それが連続するものだとしても、

昨日の続きの今日であったとしても、

今日の精一杯があってこそ、

明日に続いていくとも言えそうです。

 

あるいは、精一杯過ごす今日があって、

明日もそんな"今日"を過ごすのであれば、

いつも、目の前のこの瞬間を生きることがあって、

それの連続でしかないのかもしれません。

 

時間の貴重さ、瞬間の輝きのようなことを知れば知るほど、

自分自身の鼓動がトクトクと波打つように、

今、ここにいるということの妙味を感じることでしょう。

 

生きるか死ぬかの剣術の立ち会いにおいて、

「一の太刀」にどれだけ力を込めることができるのか、

そういう局面での"真剣さ"に思いを馳せることが、

こういう感覚を研ぎ澄ますに最も良いのかなと思います。

 

時間は戻らない、そして有限であることに気を引き締め、

日々を充実していきたいものですね☆