自転車を漕ぐがごとし

 

最近、感動していることのひとつに、

「自転車理論」というものがあって、

別段、この理論自体が涙を誘うものでもないのですが、

ある役者の劇的な実体験を通じて語られた時に、

非常に説得力を持って迫ってくるのだと思いました。

 

まずは、この理論を簡単に紹介すると、

大きな目標に向かうことで考えるとわかりやすいのですが、

役者を目指して上京して、演技の勉強をしたり、

オーディションを受けたりしている一方で、

どうしても生活のために別の仕事をするとか、

目移りして他のことをやってしまいがち、

そうなると、目標になかなか近づけないわけです。

 

それでも、近づけないからといって遠ざかるのではなく、

たとえ大きな舞台やトレンディドラマに出れずとも、

小劇場でも自主製作の映画でも、どこでも良いから、

少ない出番や報酬であっても演技をやっておくべし、

何よりその界隈に関わっておくことが必要なのだと、

それを熱心に説いているわけです。

 

それを自転車になぞらえることになるのですが、

上等な自転車に乗れなくて、ガタガタの自転車だからといって、

決してそこで降りるようなことはしないで、

それでもどうにか乗り続けることが大切だということで、

やがては陽の目を浴びることもあるだろうというのが、

この理論の骨子ということになります。

 

「継続は力なり」にも似た感じかなとも思いますが、

こちらは"同じこと"を、長く続けることが大切だと、

そちらに重きを置いているような気がしますが、

 

「自転車理論」の方が、どんな状況にあっても、

とにかく続けることの大切さを説いているように思います。

 

また、日頃乗り続けているからこそ、

乗りこなしも上手になっているわけですね。

 

また、これは普段の生活における習慣にもあてはまり、

小さなことでも良いから、実際の行動に移したり、

そのような行動を続けることが無理なくできたりと、

とにかく何かをすることへの抵抗は少なくなることでしょう。

 

そういう状況に身を置くことが自然となれば、

取り組むことの、内容や規模の大小に関わらず、

ひとまずはじめるのは早くできそうで、

そうすれば改善とか促進とかもスムーズにできるので、

何を取り上げても、良いことの方が多いかなと思います。

 

とにかく諦めきれない何かがあるのなら、

文字通り、諦めないことが大切だなと思います☆