連れ立って導く

 

自分ひとりで勇猛果敢に突き進むのも良いですが、仲間とともに行く旅路は、波乱もありながら、何か大きなコトができるかもしれません。

それが、自分の発する号令で行くものだとしたら、リーダーとして仲間を率いるリーダーシップを発揮する必要があります。

以前、本を読んでいて、「あの人はリーダーシップがある」という場合、そのリーダーシップは、その人の説明するプレゼンテーション能力や、テキパキ処理できる事務能力のように、その人に備わっているものではないというのです。

あくまで、誰かと接して見られるようなもので、元からあるものではなく、結果として見えていったり、感じていったりするもののようです。

そういう、原因としてさかのぼれるようなものではないために、こういう考え方をして、こういうやり方をすればかなうというものはないかもしれません。

何か共通の目標を定めて、そこに向かうとして、もう少し具体的に言えば、富士山の頂上に行くとしたら、どのルートであっても、最終的に頂上に行ければ、念願がかなうということです。

そこがブレてしまうと、自分はこのルートを行きたいのだ、リュックサックはお揃いのものにしたいのだとやっているうちに、異なる山の頂上に向かっていることもあるかもしれません。

そこにいる人たちの認識を揃えることはもちろん、やるべきはいつまでにどこに向かうのか、そういうことを示し続けなければいけません。

ただ漠然と「山に登るぞ!」というだけでは、人によっては近所の、またある人にとっては海外の山を連想するかもしれません。

そうなると、足並みがはなからバラバラになってしまっていて、集まる時期も場所も異なるということになってしまいます。

これを現実に置き換えてもありがちなことで、仕事でも趣味でも、または音楽のバンドを組む時にもしっかり押さえておくと良いでしょう。

そうでないと、こっちは本気で日本一、世界一を目指しているのに、仲間はそれほど熱意を持っていないということもあって、その落差に戸惑うこともあり得ます。

リーダーシップとは、あくまで結果として浮かび上がってくるものだけれども、その時々でどういう言動を取るのか、そういうひとつひとつの積み重ねのことを言うようにも思います☆