自分自身はプレイヤーでなく、熱心なリスナーではあり、
また、その道を突き詰めている人の深さにはかないませんが、
音楽の、特にロック方面でのドラムに強い関心を寄せています。
基本的なバンド編成において、打楽器としてはドラムのみであり、
受け持つパートとしては、メロディであるよりかはリズムになり、
それだけに、ドラムの特異性というものがあるような気がします。
何をどうにか展開していくのかがわかりやすいものかと思いますが、
まずは、誰もがスティックを手にとって、それを打てば鳴るという、
サックスフォンの息遣いやバイオリンの弦の扱いに比べれば、
音を出すこと自体は、比較的容易な楽器のひとつのような気がします。
それでも、ロックのドラムの成り立ちににおいては、
ひとりでいろいろなことをしようとしているうちに、
いくつもの種類を組み合わせているという実態があります。
具体的な名称で言えば、スネア、バスドラム、フロアタム、タム、
それにシンバル類のハイハット、クラッシュ、ライドシンバルが、
まずは欠かせない基本的なセットかなと思います。
あとは、見た目の派手さやプレイの仕方によって、
大きさの異なるものをたくさん並べるというのがあって、
個人的には、要塞のようになっているものが好みではあります。
そして、プレイの面で言えば、腕を動かし、足を動かしと、
両手両足を駆使して、リズムを複合的に打ち鳴らしていくわけで、
自在な様子は、非常に見ていて引き込まれるものです。
または、単純に同じものを打つにしても、
位置であったり、スティックの当て方、力の入れ方で、
その鳴り方が異なるのは、興味を持つひとつであります。
何となく、大きな音を出すには目一杯叩くのが良いように思いますが、
実際には、あまり力を入れないし、打ったらすぐ打面から放すのが、
響きとして大きくなるというコツがあります。
シンバルについても、そういう出したい音と打つ場所の関係があって、
これまた奥深い世界で、大いに語りたいなという思いがありますが、
それはまた、どこかでやるかもしれないということで、
今回は、タイコについて取り上げていきたいなと思います。
それでも、バンド演奏においてはスネアの鳴りとか抜け感とかの、
この音が良いかどうかが、ドラムの要のような気がするので、
そこに注目してもらえたら良いなと思いつつ、今回を締めくくります☆