日本では、書類には印鑑や判子を押すことが大半ですが、
欧米では、署名という名のサインをすることがほとんどです。
映画やドラマの、オフィスや病院などでのシーンで、
または、ボクシングの調印式で見るような、
サラサラ〜ッとペンを走らせるあのイメージです。
そういうものをみると、名前が果たして読み取れるのか、
非常に乱雑というか、まさしくシャッシャーと書いたようなもので、
文字の体裁をなしていないのでは?と思うこともあります。
これは、たとえ字そのものは上手に書けなくても丁寧に書く、
何を書いているのかが、相手がわかることが大切と言われ、
日頃よりできるだけそれを心がけている身としては、
読めること自体に意味があるのではないかと考えてしまいます。
あるいは、そういうサインの場合は普段と異なって、
どちらかと勢いとノリ重視というか、
また別種のものかなと想像を働かせるくらいです。
たまたま目を通したものに、それの回答となるような記述があって、
そこでは、読み取れるかどうかの「可読性」というより、
誰が書いたかという方が優先されているそうです。
そもそもの、発祥の仕方にも理由がありそうで、
何を書くのかと、誰が書くのかの違いのように、
文化的な発想が異なることが背景としてあるかもしれません。
また、有名人やスポーツ選手のサインにしても、
これも、誰が書いたかということが大切なことで、
この場合では、もう少しデザイン性をも含む、
「シグネイチャー」という意味でのサインになります。
これまでも、何度となくこの意味でのサインをもらったことがあったり、
この人のサインはどう書くのかと見たりすることがあって、
その全部が読めるものでもないなというのはあります。
できれば読めるものが良いなと思ったり、
バランスが良いとか、見た目にも楽しいという、
そういう特徴があると良いなと思ったりするものです。
あるいは、自分の場合では、どういうものが良いのかなと、
少し考えてみるのも、きっと楽しいことのように思います。
サインを書くような場面が訪れるのかは定かではありませんが、
準備しておくに越したことはない気がするので、
密かにペンを走らせてみるのが良いかもしれませんね。
どちらかというと華美さよりも流麗さを打ち出すような、
自分の人となりが伝わるようなものを用意しておきたいものです☆