それとなく引き合う

 

自分の頭の中で、こねくりまわすように考えていて、

強く興味を持っている事柄について、

果たしてどれくらいのことをわかっていて、

どれくらいわかりやすく言えるのかとか、

どれくらいひとまとまりにできるのかなど、

確実に把握していることは少ないように思います。

 

これは、決して話してわかってもらいたいとか、

こういう話をする自分を知ってほしいということではなくて、

自分の知っている範囲とその深さのようなことを、

どうにかしてはっきりさせたい心の動きになります。

 

それは、自分の放り投げた石ころが、

どの方向へどのくらい遠くへ飛ぶのかを知りたいから、

それに適した物差し・定規を探すことに似ていて、

それによって方向や距離がわかるというものです。

 

自分では、見定めた方向へ思いっきり投げたつもりでも、

意外と手前の方であったとか、向きも異なっているとか、

他の人の多くはもっと遠くへ飛ばしているようなことを、

相対的に把握することで、自分の考えている事柄が、

どれくらい妥当なのかが浮かび上がってくるものです。

 

そういう物差し・定規を探し当てるのにもコツはあって、

自分より先を行く人なのか、広く深く考えている人なのか、

何かしら、自分を上回るような人に出会いたいと思うことが、

実際に出会って、自分の身の程を知る機会も得ることになります。

 

自分の身が引き締まるとか、至らなさを思い知らされる人は、

時に言われる"メンター"のような人になるのかもしれませんが、

身近な人であれ、本や書物の中の人、過去の人であれ、

出会いたいと思えば思うほどに、真に出会えていくように思います。

 

最近では、ここに書き記しているように、

ブログやTwitterなどのインターネット上でも発信できるので、

遅かれ早かれ、興味があれば行き着いている実感もあります。

 

少しばかり考えを深めていくうちに、

自分の考えている方向や内容がどれくらい妥当なのか、

不安にも似た、しかし気軽には言えない気持ちもありますが、

何かしら大きく巡って、似たような発想であったり、

それを励まされるような言葉であったりに出会えば、

打ち震えるようにして、励まされる思いが溢れてくるものです。

 

新たな方向と内容で考えていることのひとつふたつ、

今はまたそういう時期なのだと思って少しずつ進んでいきます☆