ただ表すのみにあらず

 

言葉でも行動でも、思っていることや考えていることをそのまま表すのが良いのかと言えば、必ずしもそうではないような気がします。

素直さや率直さとは少し異なるところで、それ相応の配慮は必要であるということです。

その飾らないが故に誰かに誤解を与えてしまったり、不快な思いを持たせたりすることもあることでしょう。

根底にあるメッセージと離れてしまえば、せっかくのチャンスも不意にしてしまうかもしれません。

もしもそういうことが単なる軽率さで起こっているのなら、熟考しないまでも一旦踏みとどまることが必要であるということにもなってきます。

また、相手の受け取れるタイミングみたいなことも関わってくるでしょうから、今でなければいけない、遅いから良くないということもないわけです。

あえてズラすことで功を奏することも多々あるような気がします。

言葉において、話したり書いたりすることが多いものとして、今日何をした、どこに行ったのだと具体的に記しておくのも良いと思います。

その積み重ねが、その人の行動の仕方や発想の仕方をうかがい知ることにつながってきます。

自分の感覚としては、元来明確に表すわけでもなく、もう少し抽象的というか、やんわりイメージをまとわせる方を好みます。

そして、特に今は、今までとは多少異なるようにと意識しているので、その意識しているよということをにじませていきたいと思っています。

たとえば、この人は長い旅に出ようとしている・出ているのだとか、いつも誰かとデートしているようだとか、先に願望や頭の中で思い描いているものを出すのが面白そうだという感覚です。

あるいは、本当に思っていることや目指しているものはあくまで個人的に、極めて水面下で動いていれば良いわけで、目に見えるところでは軽くケムに巻くくらいで良いかもしれません。

本音を隠すだとか、意見を言わないということでなく、それはチャンネル=見せ方を変えているだけのことだよということです。

そういうものも、ないわけではない、どこかにあるものなので、上手にたどっていくと自分の考えや足取りがそれなりにわかるのかなという気がします。

ただ、それも根底に何があるかを知らないと、支離滅裂にも映りますから、読み解くのはなかなか至難の業とも言えるでしょう。

それなりに気の向くままに表していこうとは思うので、断片ごとに楽しんでもらえたら本望です☆