どこにいるのか

 

人はそれぞれ、その時々で取り組んでいることが変わったり、関わる人が変わったりしていくものです。

場所が変われば流儀が変わるように、同じ自分自身であっても立ち居振る舞いは自ずと変化していきます。

仕事の場でかしこまる時と、パーティーの場で騒ぐ時と、いつも同じようであっては、周囲に違和感を与えることになってしまいます。

また、誰と関わるのかによって、自分の考え方や行動の仕方が変わるものですし、この影響は思っている以上に大きいのかもしれません。

会えばいつも励まし合うとか、近況を伝え合うようなことでは、再会を楽しみにするでしょうし、会えばいつもグチや文句が出るようでは、また会うのを避けようかと思うことでしょう。

それが自覚的にやっているとか、今はそうであるとわかっているようでは、まだ改善もできるというものですが、知らないうちに引き込まれてしまうということもあるものです。

自分の身の回りの人やこれから出会う人、誰かが誰かと知り合いであるとか、少なからず関わりがあるようにして、地続きのところがあるかと思います。

そうやって、関わりの近い/遠い、濃い/薄いなどが重なり合って、気がついたらどこか遠いところまで来たというのもあることでしょう。

自分自身ではなかなか気づきにくいものですが、他の人の様子を見ていると、そういうところに行ったかとか、そういう人と関わるようになったかと、時間の推移とともに読み取れることがあります。

それを良いのそうでないのと取り沙汰はしませんが、なるほど素晴らしいと思うこともあれば、時に残念な思いに駆られることもないわけではありません。

ただ、それをもって「人は変わるもの」、それを思うくらいに留めておくのが賢明であるように思います。

何が最善なのかは、その時々の状況や判断にもよるものですが、だいたい"このあたり"にいようと思うのは大切なことのように思います。

大きくは逸脱しない、たとえ今いるところから離れるにしても、いつか戻るべき場所を知っておく、それは自分の本分を見失わないということを言うのかもしれません。

それでも、時には冒険するような気持ちで、果敢に挑んでいくからステキな出会いもあるというもので、押したり引いたりしながら様子を見ていくことも大切だなと思います☆