ひとつを固定する

 

パーティーでも会議でも何人かで集まった時に、必要な分だけ箸や皿、資料を配ることがあります。

ひとりずつ順番に手渡ししていけば何の問題もないわけですが、これがまとめて手前の人に渡し、奥の方まで行くようにすることがあります。

あるいは、先頭の人に渡して後ろの方に行き渡るようにすることもあります。

それが、さほど多くはない人数で、しかも並びが一直線上でなく机を囲むようにしている場合、誰が持っていて、誰がそうでないのか、そもそも数量が足りているのかなど不明になることがあります。

声をかけ合いながら、誰がまだだとか、ここは足りているとか調整を図りながらも、場所によっては、やたらこっちに回ってくるとか、あれ?こっちにあった分が他に移っているということもあるでしょう。

足りないところには余りが出て、あったところが今はなくなっていることもあるものです。

皆でそれぞれ良かれと思ってやったことが、かえってグルグル回るだけになるかもしれない、それはそれで致し方ないかもしれません。

サッカーの初心者が、全員でボールのあるところに向かい、またどこかにボールが飛べば全員で向かうようなことに似ているようにも思います。

自分の立場でも、今は気が回るようにもなってきて、自分の分を確保したからあとは我関せずということはないものです。

そして、こういう場合の最善の対応はどういうことになるのか、後学のためにも一度しっかり考えておくと良いのかなと思いました。

そうすれば次回以降にも対応できるし、応用することもできていくでしょう。

おそらくは、テーブルの右と左とか、全体の前方と後方とか、大きく二分するくらいで、そこでの状況を知るのが良いように思います。

いくつかに区切る、そして、それぞれの範囲で有無を問うというのが、あちこちに行ったり偏ったりはしないはずです。

配る人が率先して声をかけていくのか、大きな声の出る人が仕切るのかは別に決まってはいないでしょうが、できるだけ短い時間で収まるようにするには、それなりの力量がないとできないでしょう。

これはまた、リーダーシップの自覚と発揮ということになる気がします。

本質的には、問題が発生する、原因を探る、そして、事態を収束するということで、その見極めや決断の早さみたいなことになるので、広く意識していけると良いなと思います☆