今を生きる醍醐味

 

時間に対する感覚をどれくらい鋭く持っているのか、それによって出て来る差異はいつの間にか大きいものになっていきそうです。

これが誰か人との関わりにおいてもひとつ顕著なことで、"何をどう思うのか"は随分と重要なことであるように思います。

日頃から、働くにしろ遊ぶにしろ、誰かと一緒に過ごすことで成り立つものです。

そして、それが良い関係であるように思えば思うほど、その願いのあまり先のことを案ずるということになってしまい、かえって今のことがおろそかにもなってしまうものです。

これは気になる相手とのデートや恋愛への発展の場合で考えると、より一層わかりやすいような気がします。

今回はそのような観点でいくらか考えていこうと思います。

身近に誰か気になる相手がいるとして、もっと親しくなりたい、親密に知り合いたいと思うものです。

そして、ゴハンの誘いや一緒に出かけることを思い、声をかけることになります。

相手もそれなりに同じように思い、それを受けることになれば、実際にどこかに行く=デートということになります。

この段階で、一回目かそこらのデートにも関わらず、遠い先ではずっと一緒にいられるかどうか、具体的には結婚とか子どもは何人?みたいなことを考えてしまうかもしれません。

あるいは、次のデートは?そして、その先は?みたいなことに気を取られ過ぎているようでは、目の前の食事や会話を楽しむどころではなく、これまでの経緯が台無しになることもあるかもしれません。

今、目の前にいる相手のことを考える、今やるべきことをしっかりやるということが、一連のデートの最後に「また会いたい」と、こちらから尋ねる前に答えてくれることにつながっていきます。

お互いどれだけ楽しい時間を過ごせているのか、今がそうでないのならこの先もそうでない可能性が高くないということになります。

また、自分を押し殺すわけではありませんが、相手にとって何が最善なのかを考えて行動していくことが、巡り巡って自分にとっても最善の結果をもたらすことになってくるものです。

何事も目標を立てたり、目的を持って行動することは大切ですが、一方ではどれだけ今目の前のことに集中できるのか、これもまた大切なことになってきます。

力の置きどころという意味で両立することは、少し混乱をきたすかもしれませんが、それを成り立たせる営みが、とても有意義であるということは言えるのかなと思います☆