やけのやんぱち

 

人生は一回限り、だからやり直しは効かないと考えるのか、または、人生は一回限り、それでも、何度でもやり直しができる、そう考えるかでは随分と差が大きいものです。

もちろん、大切な命を粗末にしてはいけませんが、生きている限りはそれだけでどうにかなるもの、それはあるように思います。

いつも思うようになるばかりでなく、悔しさに明け暮れるようなこともあるかもしれませんが、そこは開き直ってみるのもひとつの手かなと思うものです。

やけくそになると言いますか、どうにでもなれと思ってみると、今までは躊躇していたようなことやあえて避けていたようなことに取りかかれることもあるでしょう。

たとえば、海外は言葉が通じないから怖いとか、お金がなくなったら嫌だから節約に努めているような人が、えいやと海外に飛び出したり、湯水のようにお金を使ってみると、思わぬ発見や出会いがあるかもしれません。

今まではそうしていなかっただけで、語学の楽しさに目覚めるとか、上手にお金を使うと楽しい時間を過ごせるとかして、自分の考えや行動の仕方に変化が現れてくることでしょう。

自分にとって新しいというのが重視したいところで、そういうことを続けていくと、自分自身もまた更新していくように思うものです。

失恋したから勢いで芸能界デビューするような人もいるくらいですから、大きな反動があっても良いものか、何がどう幸いするかわからないものです。

良いこともそうでないことも含め、気持ちが動くということは、ひとつの契機であるとか、何かを変える絶好の機会なのかもしれません。

ひとつを貫くようにして変わらないことも大切だけれども、時代の変化、社会の変化は避けられないものですし、加齢による肉体の変化、それにともなう心境の変化も当然あることでしょう。

案外、そうやって今までの殻を破るようにして、今までやったことのないこと、実はやってみたかったことに挑むというのは、かえって健全な取り組みとも言えそうです。

自分自身においても、ここからどう展開していくかが楽しみなもので、その都度思うことのひとつひとつを行っていくというのが良いように思います。

一度きりの人生であっても彩り豊かに飾ってみれば、それはひとつの充実となることでしょう☆