上向きの解釈

 

たとえば、同じようなことを思うのに、言い方ひとつで随分ととらえ方も異なってくることがあります。

スポーツの勝敗や仕事での売り上げのようなことで、「是が非でも勝つ!」と言うのか、「絶対に負けない!」というようなことを言うとします。

どちらも、負けるよりかは勝ちを望んでいるものの、勝ちをどれくらい切望しているかで言えば、多少の差があるように思います。

勝つかどうかで考えているうちは、勝てる可能性をどれくらい増やせるのか、そこに集中して考えているような気がします。

一方、勝つか負けるかで考えているのであれば、最初から半々のところで考えていて、どれくらい負けないでいられるかを考えてしまっているかもしれません。

確かに、勝つかどうかで言えば100か0かみたいな、明暗がくっきりしているために、勝てなかった時の代償は大きい、そういう意味合いが漂ってくるものです。

それに比べれば、勝つにしても負けるにしても、接戦でしたとか、どうにも力及ばずということで、責任のいくらかを免れるようなことが端から織り込まれているのが後者の言い方でしょう。

負けるのはどうにも悔しいし、それで誰かに叱責されるようなことになれば精神的ダメージは大きいものですが、少なくとも自分の中ではどうなのか、それにはしっかり向き合っておくのが良いように思います。

全力を尽くすことと勝ちを得ることは、必ずしも一致するわけではありませんが、勝ちを得るためには全力を尽くすことはためらわないようでいたいものです。

言葉の言い方それ自体に、その全力を尽くせるかどうかの気合いが含まれるでしょうから、そこに不安があろうとも、口を出る言葉は強気であるのが良いように思います。

勝つか負けるかなんて考えない、むしろ勝ちしか見ていないんだと、そのくらいの意気込みでちょうど良いのでしょう。

こういうことを考えていくと、「一喜一憂」とか「一進一退」みたいなことを思えば、望まない方はゼロにして、「百喜ゼロ憂とか「万進ゼロ退」のように思っているのが良いなと思っています。

ようし勝つぞ!と思えば、良い策が浮かんでくるかもしれないし、周りの人と協力することもあるかもしれません。

それで本当に勝ちが舞い込んできたら嬉しいものですから、ぐいぐい自信も増すというものです☆