使い古されているようでも

 

巷間に流布されている言説や説明など、

場合によっては、手垢がついているだなんて、

そう思うことがあるかもしれませんが、

それはマンネリとかワンパターンとかではなくて、

ひとつの真理であるのだなと思うことが多くなりました。

 

太陽が東から昇って、西に沈むような、

コーラを飲めばゲップが出るのと同じような、

そういう確実なことって、たくさんあると思います。

 

たとえば、人生に関わるような格言とか、

仕事に関わるような教訓とか、どんな人や業種であっても、

結局は、似たようなところに落ち着くような気がします。

 

これもまた、多く言われていることでもありますが、

知っているけれど、しっかりわかってできるまでの間には、

思っている以上に隔たりがあるのだなと感じます。

 

それがあるから、偉大な人物とか偉大な経営者とかの、

エピソードやメッセージが、今でも通用しているし、

知っているけれど、それだけになっている人が、

相当に多くいるのだなということなのでしょう。

 

何より、自分自身がわかってできることを体現したいので、

それだけに切実にと感じているというのはあります。

 

また、文学でも音楽でも、代表作の名前を聞いたり、

実際に、読むなり聴くなりしているかもしれません。

 

それでも、名前だけを見知っているだけで、

中身まではチェックしていなことも多々あるでしょう。

 

あとは、作品の数が多ければ多いほど多様な面があるもので、

作風の一定の傾向はあるかもしれないけれど、

複数チェックしてみると、異なる印象を受けるかもしれません。

 

温故知新という言葉すら、使い古されているとしても、

これはもう、前述のように当然のこととして、

歴史の積み重ねから得るところはあるものです。

 

新しいものは、それだけで新鮮でしょうが、

過去にさかのぼってみても、新たな発見はあるでしょうし、

それを組み合わせていけば、限りはなくなりそうです。

 

これはまた、人と接するのも同じかもしれず、

新たな出会いを重ねていくのも楽しいものですが、

すでに知り合っている方の、別の一面であったり、

意外な一面であったりを知るのも楽しいものですね。

 

そう考えていくと、知っているようでも知らないことは多いもの、

知っていることよりも知らないことの方が、世の中大半ですから、

多く知ることを忘れずに、やっていきたいと思います☆