俯瞰してみること

 

このところ、立ち居振る舞いにおいて巧みな人はどういう人であるのか、そこに何らかの共通する特徴や傾向があるのかについて注目しています。

また、そういうことを観察している人の話を見聞きしているうちに、おそらくこういうことではないかという輪郭が見えてきました。

細かい説明は後にして、先に端的に言うなら、"俯瞰できている人"であろうということになります。

たとえば、積極的に行動しなさいとか、自分の思っていることを表現しなさいということが多く言われるものです。

ここでは、文字通り積極的であるとか、主観=自分の感覚を大切にするということで、大いに発揮するべきものであるように思います。

話を先に進めると、積極的に行動する人、自分の表現をする人が増えるのは好ましい一方、それを受け取る人も必要になってきます。

誰もが表すばかりでなく、受け取ることもなければ、その表していること自体がどこか上っ面を通り過ぎるだけのものになってしまいます。

身近な「あなたと私」の二人においても、お互いが自分の話ばかりをしていては、会話が会話としてスムースに転がっていかないものです。

相互の役割ということだけでなく、自分の中での案配ということでもあって、自分の思う通りだけでは成り立たないものであることを知るべきです。

言い換えれば、「あなたと私」の主観と客観だけでなくて、もっと俯瞰することでこの構図が明確に見えるわけです。

そして、そこから翻って、どのように振る舞うのが適切なのかを知るべきで、それができる人が上手に対人関係を結んでいると言えそうです。

自分がいかなる主張をし、いかなる行動を取ることで物事がどうなるものか、自分の便宜や利益ばかりでなく、だからと言って相手のことを優先するばかりでなく、状況においてより適切な方に向かうだけのことです。

普段の生活においても、周囲が見渡せている人は、自分本位にならないだけでなく、さりげない気配りも自ずとできているような気がします。

突き詰めていくと、自分の本分とか立ち位置を知るようなことにもつながるので、少しずつで構わないので意識していると良いと思います。

こういうことは、"知性についての知性"を念頭に置く必要もあって、自分のわかっていることとそうでないところが冷静に見て取れていることにもつながるので、やらないよりかはやるのが好ましいと言えるでしょう☆