先にどちらか

 

お金が欲しいとなればそれ相応に働く必要があるように、何かしら貢献するから返ってくるものがあるというわけです。

何も貢献しないで欲しがるばかりでは、それは非難を浴びてしまうこと必至です。

これが、たとえば給料という形で、月にこれだけ働く/払うということであって、ある程度固定である場合はいかがでしょう。

日頃、長い時間働くとか、多く貢献しているのであれば、もう少し欲しいなと思うこともあるでしょう。

売り上げや利益を増やすことで、それに応じて還元すると言われたところで、それはいつのことになるのか定かではありません。

それをひとつの奮起をうながす材料とすることもできるでしょうが、果たして、先に売り上げや利益を上げるのか、先に給料を上げるのか、そのどちらがより張り切ることにつながるのでしょうか。

これが、プロ野球選手では、先に来季の年棒はいくらいくら、加えて、ヒットの数とかホームランの数などの出来高に応じてプラスするという場合があります。

なるほど、この場合では、さらなる活躍を期待しているよということで、先に年俸という形で明示されているわけで、それに大いに応えていこうではないかというのが道理のような気がします。

これが、これくらいヒットやホームランを打ったら払いますよ、または、これくらい観客の動員やグッズの売り上げをしたら払いますよとなれば、また取り組む心持ちが変わってくるものです。

これが、わりと身近な、多くの会社やお店で行われていることであって、先に目標や条件があるばかりでは、もしかするとやる気が大幅に削がれているかもしれません。

だから、結果としてもあまり十分な達成ができない、それは売り上げや利益が少ないことになるため、支払われる給料も変わらないという構図になっている気がします。

むしろ、先に金一封を渡す、これは決して金額の多寡ではなくて、もう少し人の気持ちとか、取り組む動機づけとかのところで有効な方法を取り入れるのが良いのかもしれません。

日本の場合、できて当然という風潮が強くて、できないと責めるような減点主義の傾向が強いので、今のようなことになっているとも考えられます。

できたから褒めるでもなく、先に褒めるとかやる気をうながす、こういうことを先にやるから売り上げや利益につながるとも考えられそうです☆