効果的に働きかけるように

 

普段から、人は知ってか知らずかさまざまな影響を受けて、

行動や思考にまで及ぶことがあるものです。

 

目で見て、耳で聞くようなものが多い気もしますが、

おおまかに言えば、心理的な影響を受けるとなって、

「〜効果」として、分類されているものも多くあります。

 

結構知られているように思うもので言えば、

サイレンの鳴っている救急車とすれ違うと、

近づいて遠ざかる時に聞こえ方の変わる「ドップラー効果」や、

飲む前に、これは効き目の高い薬ですと言われれば、

小麦粉の固めたものでも、治療に効く「プラシーボ効果」など、

そこまで込み入っているわけでもないシンプルなものなのに、

如実に影響を受けてしまうものがあります。

 

最近、目にして名称とともに気になったもののひとつとして、

「ザイガニック効果」というものがあって、

"続きはCMのあとで"、"続きはWEBで"ということで、

簡単に言えば、全部を言い切らないものになります。

 

これは、単純に人は全部を知ってしまうと、

その途端に興味を失ってしまうようで、

満足しきらない、つまりはもっと知りたいとなるように、

途中で止める、続きは他の機会にするというように、

あえて区切ることが効果的とされています。

 

先ほどの例で言えば、情報に関わることではありますが、

これは、人間関係においても有効で、

友人との関係、恋愛での関係など、

いくつもの場面で活用することができるものです。

 

最初から、親切な配慮やこちらの積極的な意志で、

持てる力の全部を出そうとしてしまうものですが、

話であれば、聞く方の体勢が整っていることも必要で、

あくまで、押しつけがましくないようにしたいものです。

 

少しずつ出していくとか、相手の興味を引き出すとかあって、

それによって、関係がより親密に深まることが、

何より大切なことだと思うので、

決して駆け引きだけではないところでのコツのひとつなわけです。

 

これは、少し言い換えてみると、

全部を言い切たり、やりきってしまったりすると、

気持ちが満たされて、次につながらないこともあるらしく、

意図的に腹八分目のように、満足の少し手前で止めて、

また会う再会の約束をするのが良いともされています。

 

こういう効果があることも、どこか頭の片隅に置きつつ、

実際の場面で使っていくことをやっていきたいものです☆