「名は体を表す」と言われるように、
人やモノの名前をどのように呼ぶかで、
与える/受ける印象が異なる気がします。
"バラはバラという名前でなくても、
その香りは変わらない"みたいに言われても、
今では、バラと聞いて思い浮かべるイメージ、
嗅いだことのあるあの香りは、
その名称と一体化しているように思います。
特に、人に関して、これは名前に限ったことでなく、
知らず知らず思ったようになっていくので、
もちろん、生まれ育ったた環境や状況にも因りますが
仮に、「王様」、「神様」と名乗っていけば、
その名にふさわしい振る舞いや発言を選んでいくでしょう。
これは極端な例だとしても、
自分の名前は、自分のものであって、
余人をもって代えがたいもののひとつです。
身も蓋もないことを言ってしまえば、
社会的には、個人を識別するための記号かもしれません。
ただ、普段の生活において、関わり合う仲においては、
「あなたはあなたである」ということを、
敬意や愛情、その他の感情をもって呼びかけるもので、
だからこそ、自分の名前が呼ばれるということは、
きっと嬉しいことなのだろうと思います。
大きな声でとか、大勢の目の前でとか、何度もとか、
名前を呼ぶ/呼ばれるというのは、
それほどない機会かもしれませんが、
自分の普段の心がけ、頑張り、成果によって、
そうなっていくのを目指すのが、健全な姿勢でしょう。
余談ではありますが、多くの方々と接していくと、
顔と名前を一致することに腐心するあまり、
自分のこと、名前や存在が後回しになって、
前後不覚のような不思議な気持ちにとらわれることが、
まれではありますが、時たまあります。
誰かといる時は、その人を思って呼びかけ、
自分ひとりでいる時には、自分の名前を、
心の中で、そっと呼びかけていきましょう。
それがきっと、自分へのエールとなるのだから☆