名乗りを上げる

 

仕事におけるポスト(役職・役割)でも、スポーツにおけるポジション争いや先発メンバー入りでも、あるいは、音楽や演劇を鑑賞するシート(座席)にしても、そこに限りはつきもので、いくらでもあるというわけにはいかないものです。

多くの人に名が知られているとか、よほどの実績があるとか、何かしら特筆すべきものがないと、気楽に待っているだけでオファーが来るということはないわけで、自ら手を上げていく必要があります。

それでも競争はかなり熾烈なもので、そこで少人数に絞っていくための選考・オーディションや抽選はあるでしょうし、当初の希望の通りになるとは限らないでしょう。

だからといって手前で怯んでしまう理由にはならないので、どうにか勇気を奮い立たせていきたいものです。

ある意味では、世の多くの出来事は"イス取りゲーム"のようなもので、誰かを蹴落とすわけではないにしても、決して多くはないイスを我先にと勝ち取っていかないといけないわけです。

それに、こちらから興味があるというような姿勢や態度を見せていかないことには、誰から見ても「この人の興味は何?」、「何をどうしたいの?」と訝しげに思われてしまいます。

これは、仕事や趣味に限った話だけでなく、恋愛においてもそうであるはずで、もしも気になる相手、多少なりとも好意を持った相手には、ゴハンやデートのお誘いをしていくのが良いでしょう。

そういうものを引っくるめて、自分はこうしたい、自分はこのようにして生きたい・生きていくのだとというのを、ある程度明確にしていく必要があるし、それを多くアピールしていくのが必要ということなのかもしれません。

自分でしっかり考えてもいくし、それを他の人に見てもらうことで、時に修正したり、時に突き進んだりして、次第にカタチが整っていくのかなと思います。

とにもかくにも、手を上げる、名乗りを上げるというところで、自分の手をピンと真上にかざしていくのが良いように思います。

これはまたひとつの比喩でもありますが、そうやってピンと真上にかざした手は、まるでアンテナのごとく、誰かに見つけてもらうためのものであり、自分自身が何かを感じ取るための動作とも言えそうです。

天高く高々と、そこからはじまる何かがあると良いですね☆