味わいのかけ合わせ

 

多くの人にとって、もとい、ほとんどの人にとって、

「衣・食・住」は切っても切り離せないかと思います。

 

どれもが欠かせないものではありますが、

特に、何をせずとも時間が経てば空腹を覚えるし、

生物としての、生存上何も食べないのは、

そのまま死活問題にも直結するものです。

 

多く食べる、少なくしか食べられない、

胃袋との兼ね合いによる、食の細い・太いは、

それぞれにあることでしょう。

 

また、文化的に言えば、単に空腹を満たすだけでなく、

その味わいを堪能するという観点もあります。

 

少しとらえ方を変えてみるだけでも、

その「食」の道は、どこまでも奥深いもので、

これを語っていくには、なかなか自分にとって、

非常にチャレンジングな試みとなります。

 

それは、食材、調理方法、調味料、盛り付け、

食べる順番であったり、お酒との組み合わせであったり、

追求すればするほど世界が広がるようにも思うためです。

 

そして、「おいしい」というのを基準にするにしても、

非常に感覚的で、ある意味相対的なものでもあるので、

万人にとって、最高に「おいしい」とは何か、

これも語るには、一言で表せないものだなと思います。

 

食材同士、料理とお酒との組み合わせということで考えてみると、

大根おろしにちりめんじゃこ、ベーコンに卵焼きなど、

長く親しまれているような定番の組み合わせは安心感があり、

また、パスタに麻婆豆腐をかけるというような、

国や地域を越えて合わせてみるというのも興味深いものです。

 

お酒に関しても同様で、洋食に合わせる日本酒や焼酎、

寿司や天ぷらに合わせるワインのようなことも、

少しずつ定着しているような気もします。

 

どれも、決して規格外というようなものでなく、

一定の理論(セオリー)はあることでしょうが、

こういうのもある程度は体系的に知らないと、

単なる独創性で終わってしまう恐れもあります。

 

歴史的な背景や、製造上の工程など、

数多知っているからこそ、逸脱もできるので、

それがまた味わい深くなる一因ともなり得るのです。

 

口に入れ、舌で味わうと同時に、

知的なところからも味わいを増していけば、

脳にとってはまた、甘美な体験ができることでしょう。

 

そして、以前もどこかでお知らせしたかもしれませんが、

何をどのように食べるのかも大切ですが、

誰とというのも、同じかそれ以上に大切なことですので、

そのあたり、念頭に入れて、かみ締めていきたいものです☆