固有名詞の与える印象

 

音楽の専門誌のあるコラムを読んでいて、

固有名詞ひとつでも多く伝わることもあれば、

まったく伝わらないこともあるような一節があって、

話したり聞いたりする人が何を知っているかによって、

伝わる伝わり具合が異なるのだなと思った次第。

 

たとえば、THE ROLLING STONESという言葉自体は、

彼らのやっている音楽的特徴やバンドの編成などの、

何も説明していないし、もっと言ってしまえば、

あの"ベロ"のマークにしても、何の関連性もないわけです。

 

マイクスタンドを回して歌うYAZAWAにしても、

矢沢さんであれば誰でも良いわけではなくて、

武道館コンサートでは1万人以上のファンを魅了する、

そんな矢沢永吉さんだからこそのYAZAWAになるわけです。

 

バンド名のみならず、会社名やチーム名など、

何かしらの名前を名乗るということは、

他とは異なるような特定の刻印を押すようなもので、

それは"ブランド"と結びつけられて考えことができそうです。

 

そして、ブランド自体は本来"銘柄"のことですから、

自分で名乗ればそうであるという自由さはある一方、

その価値を高めるも何も自分次第というものでもあります。

 

自分たちの活動の充実や応援してくれる人の増加によって、

唯一無二の存在まで高めることができるのも事実で、

知っている人が増えるというのが、ひとつの答えなのかなと思います。

 

最近では、LINEがわかりやすいかなと思いますが、

ニュースや他の新聞・雑誌を見ていても、

電話、Eメールと並んで、LINEとなっていて、

本来の"線"という意味で使っているのではなくて、

インターネットで使用できるあのサービス(アプリ)であると、

多くの人が思い浮かべるのに似ています。

 

そして、"メッセージをやり取りする〜"との説明なしに、

LINEが何であるかが定着していることに驚きを覚えるものです。

 

これが、他の類似するようなものであっても、

名前やサービスが広く浸透していなければ、

間違えられたり、混同されたりすることでしょう。

 

そうして、他の場合では、自分はよく知っているけれど、

多くの人は知らないような場合もあるし、

そのまた逆の場合も、当然あるとなれば、

固有名詞を織り交ぜる時には、少し慎重になるのが良いですね。

 

"巨人"と聞いて、"巨大な人"と受け取るのみならず、

ジャイアンツとか、東京ドームとか、オレンジ色とかを、

自然に思い浮かべる人は多いでしょうし、

場合によっては、ON砲の記憶を蘇らす人もいるかもしれません。

 

人によって受け取り方は異なるにせよ、

ほとんど同じように思い浮かべることができるならば、

その人とは、きっと仲良くなることができそうです☆