論理の射程と範囲

 

時間と場所の、広がりと奥行きを思える人は、

物事を柔軟に考えられる人が多いような気がします。

 

昨日の東京にいる自分と、今日の東京にいる自分を比べても、

街並みの風景もそうですし、自分の境遇や立ち位置なども、

それほど大きくは変わらないものです。

 

しかし、これを時間的に10年前と今とか、

場所で、東京と大阪のように比べてみると、

より相違点は明らかになってくるように思います。

 

そうすると、その時や場所で話題になっていることや、

もっと大きい時代のうねりや社会の変化みたいなものも、

身近に感じ取りやすくなるのはあるかと思います。

 

特に日本においては、30年前と今を比べるだけでも、

着るものや住む場所など、随分と生活様式が異なっているのは、

少し調べてみれば、簡単にわかることですし、

150年くらい前には、人を刀で斬りかかるかどうかの世界なわけで、

それを思えば、変わらないものはないことを知るものです。

 

これを海外と日本で考えてみるのも良いですし、

あるいは、人間の有史以前と今とを比べて、

さて同じように思うものかと不思議に思うものです。

 

そうして、仕事とか給料とかを見れば、

1990年前後のバブル経済の(浮かれていた)時期が、

ある一定のところでは順調だったと言えるかもしれないものですが、

携帯電話は、それ自体の大きさと重みがあったもので、

最近のスマホ事情から比べると、不便さを感じるかもしれません。

 

自分自身は、"あの頃は良かった"とは決して言いたくないのですが、

どこを振り返っても、それなりの楽しさと大変さが同居していて、

そこに戻りたいと思うような気持ちはあまり出てこないものです。

 

身近なところばかり見ていては近視眼的になって、

振り返って見てしまうところもあるかもしれませんが、

もう少し見る範囲を時間と場所を拡大してみれば、

今のこの時点の持つ意味合いと言うようなものがあって、

どうせなら未来につなげていくのが良いかと思います。

 

今の中高生を取り巻く状況を見れば、

学校や家庭だけの世界が全部と思ってしまうのもわかりますが、

大人になったり、違う場所に行ったりすれば、

どこか新しい感覚にもなっていくので、

今を耐え忍ぶことが多いかもしれませんが、

世界は広いのだということを伝えたいものです。

 

そうして、繰り返しになりますが、視点の切り替えとともに、

物事を柔軟に考えていくことができるのが、

いつも前向きにいられる秘訣なのかもしれません☆