同じ状況にあっても、何をどう言うかによって、
その後の明暗を分けるということは、実に多いものです。
伝えたい意図や内容は同じかもしれませんが、
言葉の選び方で、伝わり方は大きく変わるわけで、
よほど、ひねくれた性格でもない限り、
伝える相手から好ましく思われる方が良いかと思います。
そして、逆に言えば、その伝え方を意識していないがために、
諸々のチャンスやタイミングを逃している人が、
思いの外、多いだろうし、無自覚なのかもしれません。
いろいろな状況や場面は、日々においてあるでしょうが、
見かけたうちの、具体的なもののひとつでは、
銭湯好きで、東京都内の銭湯に相当詳しい人がいて、
その人に対して、自分の近所でのオススメを聞くような時に、
「地域はどのあたりですか?」と問われた場合に、
「東の方です」と答えているのがあって、
これではオススメも何もしようがないなと思ってしまいました。
そのエリアの範囲で考えることができるわけですね。
これは出身を聞くような時にも起こり得ることで、
「出身はどちらですか?」と言われて、
「西の方です」と答えているようなもので、
もう少し大阪〜兵庫〜京都あたりなのか、
それよりもっと西の、福岡〜佐賀あたりなのか、
ある程度は具体的に答えるのが親切なわけですね。
具体的に、住所まで答えるようなことをする必要はなく、
聞く方も、そこまで知りたいわけではないのにも関わらず、
非常に抽象的というか、曖昧な回答になってしまっています。
この後の、会話なり質問なりの流れとしては、
当然、ある程度詳しく知ろうとするものが続くだろうし、
その手間をかける意味は、果たしてあるのかということになります。
個人的には、もしもお互いに初対面である場合に、
「お仕事は何ですか?」と聞いて、
「営業です」とか「OLです」とか答えられると、
それだけで、相手の人となりが想像できそうで、
少しばかり残念な気持ちになることが時にあるものです。
仕事でも恋愛でも、会話のやり取りを中心とするわけで、
こういうコミュニケーションがスムースに進むように、
上手にできないまでも心がけていくことが大切だなと思います。
そして、それが良いチャンスやタイミングにつながるのなら、
こんな嬉しいことはないように思います☆