売りが強いと

 

最近強く思うことのひとつに、「【売り】が強いと売れない」ことがあります。

これはどういうことかというと、たとえば「この洋服カッコ良いので買ってください!」と言われても、いや、そういう気分じゃないんだよねということが多々あります。

こちらの求めていることや思っていることに耳を傾けず、売る側の思いや理屈で突っ走っているところに"売れない"原因があるのではないでしょうか。

実は新しいカバンが欲しかったとか、実はベルトを探していたということもあって、それがわかれば売ることができる、売り上げが立つというわけです。

急がば回れとでも言うのでしょうか、カレーライス食べたい人にラーメンをオススメしても注文しないように、近いものでチャーハンはどうでしょうかとか、美味しいカレーライス屋をお知らせするとかしてみるのが良いかもしれません。

そうやって好意的に接してもらえれば、今度ラーメン食べる時にはまた訪れようとか、他の人に紹介してみようとか思うこともあるでしょう。

もう少し視野を広げるというか、もう少し長期的に物事を見ることも、目の前の売り上げを取ることと同時に見ていきたいものです。

こういうことに関連して、若いバンドがライブで、必ずではないけれどそれなりに多く言うことで、「今日は、自分たちのバンドの名前"○○"を覚えて帰ってください」というのがあります。

確かに、多くの人に名前を知ってもらいたい、またライブに来て欲しいなどの理由があるでしょうが、この因果なところは、観ている側とすれば良いライブや良いパフォーマンスをすれば、自ずと名前は覚えるし、またライブに足を運びたくなるものです。

また、"良いライブをすれば、グッズの売れ行きが良い"というのも耳に入る言説のひとつで、買ってくださいとアピールするのも良いけれど、そればかりが得策ではないということなのでしょう。

なかなか短期的に成果を出したいとか、先に成果ありきでやっていると、前のめりに突っ走ってしまいますし、場合によっては転んで自滅してしまうようなことがあるかもしれません。

成績とか評価とか当然あるかもしれませんが、そのためには多くの人から求められるようである、そういう状態をつくるなり、そういう人に自分がなるなりするのが良いように思います☆