声に出す、言葉を発するというのは、
自分の思考や判断を、表に出して、
少し客観的になるもののような気がします。
いつも、何かしらは巡っているでしょうが、
なかなか、思っていることのすべてを、
言葉として表すことはできないでしょうし、
実際に話してみる、それを試みることで、
思いもよらない思考や感情が出ることもあります。
そういう意味で、日頃からそういう機会があると、
きっと考えをまとめるのも早くなったり、
話すのもわかりやすく伝わるようになる気がします。
また、単純なところでは、
声を出すというのは、心身への影響もあって、
やるに越したものはないです。
声の張りや大きさは、心の張りに比例するし、
心の張り=気持ちの充実は、背筋がピシッとなるように、
立っている姿勢にも張りが出るものです。
威厳のある、自信のある人というのは、
声が高いとか低いとかではないところでの、
「声の良さ」というものがあって、
聞く人にとっても、心打つように響きます。
立ち居振る舞いも含めては、
そういう人に憧れるとともに、
自分もそうなっていきたいと思う、
その気持ちをはじまりとして、
できることから、積み重ねていくだけです。
会話や演説など、場面ごとの声の出し方は、
きっとそれ相応に分かれているはずだし、
さらに、歌唱ということになれば、
より腹式呼吸を駆使しながら行うもので、
多少の違いはあるのは当然です。
それぞれの場面で、より張りのあるように、
より大きく響くようになれば、
目の前の人のみならず、ずっと遠くの人まで、
声が、思いが届くようになるでしょう。
技術的に向上する術は数多ありますが、
何よりも大切なのは、何を伝えたいのか、
伝えたい何かの強さがあることだなと思います。
そういった思いの強さ、衝動があってこそ、
より良くなっていくものと、思いを殊にするのです☆