大切なことは2回言う

 

いわゆる、歌謡曲におけるサビの繰り返し、

ロック音楽の、ギターのリフレインなど、

繰り返すことによる、その効果と強調を鑑みながら、

いろいろと考えていきたいと思います。

 

時に、その楽曲における印象的なところは、

主題(メインテーマ)も呼ばれることもあり、

これを基軸として、構成が展開することがあるので、

言い換えれば、それだけ何度も重ねることで、

伝えたい思いなり、メッセージなりが込められています。

 

または、他の人の声や楽器を重ねることによって、

そこに厚みや広がりを持たせることもあって、

それは、コーラスやユニゾンということになって、

ひとつの手法として好まれるものです。

 

これは音楽に限ったことではなくて、

ダンスも同様に、ひとりで踊るのも良いですが、

複数人で行って、同じように踊る時、

その重なりと迫力とに、息を呑むことがあります。

 

普通に会話していても、自分が強く意識していることや、

どうしても伝えたいようなことがある場合、

多少の言い回しや言葉遣いが異なろうとも、

何度も口をついて出てくるようなことがあります。

 

意識的に、繰り返したり、何度も言ったりするのは、

単に回数とか、言う人の数ではないところで、

どうして威力を発揮するのだろうかと、少し疑問に思います。

 

かなり飛躍した話になるかもしれませんが、

ヒトとして、異なる個体のそれぞれが発することによる、

複層的・重層的な力が、そこには宿るのかもしれません。

 

同じ人と言えども、流れる時間の軸の上においては、

数秒前と今、今と数秒後は、当然のごとく異なるわけで、

そういうのって、ひたすら看過できない気もします。

 

また、音楽的な話をしてみたいのですが、

非常にノリの良い、「グルーヴ」というのは、

決して楽譜の上で、理論だけでは名状・説明しきれない、

人の力による、魅力的なもののひとつなのかと思います。

 

それも、テンポやリズムを「せーの」で正確に合わせても、

個々人の呼吸や鼓動が、どうしても異なるわけで、

その絶妙な寸分のズレが、引き起こすことなのかもしれません。

 

この、タテとヨコの織り成す様子が、見て取れるのは楽しく、

または、それを普段の、身の回りのあれこれに当てはめてみると、

結構な範囲で、応用が効くような気がします。

 

自分に言い聞かせる意味でも、誰かに過不足なく伝える意味でも、

大切なことは2回言うことを、地道にやっていきたく、

まずは、思い立ったら即刻やることも、まさに重要で、

大切なことは2回言うことを、地道にやっていきたいと思います☆