少しずつで欲張らない

 

物事が決まる時というものは、わりとパタパタと決まっていくもので、そこで一旦動きが止まると、何だか勢いを削がれたような気持ちになるものです。

勢いに任せたところで、一度に行ける距離がどこまでも続かないように、どこかでまた勢いを増さないといけないわけです。

息をずっと吐き続けることが難しいように、どこかで息継ぎをしながら次に備えることを思えば、闇雲にとか無理とかは禁物のような気がします。

一日が24時間であるように、どこかで区切りをつけないことには休めないし、欲張ることによって得られるものは必ずしも多いわけではありません。

刺激においても同じようなもので、ついつい刺激を求めてしまいますが、淡々とやるべきことをやらないでは、ないものねだりのようなことになってしまいます。

普段において、衣食住を損なうことなく維持するように、気持ちや体調においてもある程度は一定に保っておきたいものです。

不眠不休のままではどうしてもパフォーマンスは下がってしまいますし、それではいかなるチャンスが舞い込んできたところで、しっかり応えることは難しいでしょう。

自分でできることは日々着実にやっておく、それがあるから周囲の期待にも添えるというのはあるはずです。

ある意味では、自分の足元はしっかりと固めておくし、やたら背伸びをして足元をすくわれることのないように、身の丈を知っておくことも必要かと思います。

時間や段階を経ないと進まないことも多い者ですから、待つところは待つ、そういう辛抱強さも持ち合わせておくのが良いでしょう。

確かな成果というものは、何段と数えられる階段のようなものでなく、緩やかな坂道を長く行くことでできるもののように思います。

こちらとしては一歩ずつ進むにしても、今はどのあたりであとどれくらい残っているのか、当事者としてはわかりにくいところかもしれません。

これを、ヘリコプターだとか何だと途中をすっ飛ばすとか、早く行ってしまうようでは、知らないうちに取りこぼしている何かが多いはずです。

まさしく一足飛びになるのは余分な手間がかからないため、つい望んでしまうものですが、達成を味わうにしても大きく遠回りをするくらいでちょうど良いかもしれません。

いろいろ楽しいことになれば良いし、楽しくなるようにしていること自体、楽しさを十分に享受しているとも言えそうです☆