少しずつの変化

 

たとえば、仕事でもスポーツでも、いつものように取り組んでいればそれで十分だとか、それで楽しいというようなことがあると思います。

成果を上げることにしても、ある程度伴っていれば良いのかもしれませんし、心身ともに捧げて無理をするのが良いとも限りません。

自分においてもそうですし、いろいろ見聞きしていると、そういう感覚の人は随分と多いのかなという気がするのが、最近の思うことのひとつになります。

どこで何をしていても、最低限必要なことはするけれど、最大限持てるものを発揮するという発想を持たないことに話は進んでいくものです。

最低限のことを保つことで日々の生活が回っていくのなら、それほどあくせくすることもないではないか、そういう風潮は強いように思います。

もちろん、額に汗して取り組む時間だけでなく、ホッと息抜きをするとか、自分の好きなことをするのに充てるというのは大切なことです。

ただ、ある意味ではある一定の範囲で収まるようにして、そこからはみ出すこともしなくなるかもしれません。

前も見ず上も見ず、だからと言って下も後ろも見ないわけで、昨日の続きが今日、明日と続くことを信じてやまないという感覚になるような気もします。

天変地異や驚地動天するようなことも滅多にないわけですし、逐一考え抜くというのも負担が大きいもので、何かを変えようと思うことはないことでしょう。

それでも時間が同じ方向に進み続けている以上、何かは変わっているはずで、自分自身のことや身の回りにおいて、何も変わっていないはずはないわけです。

きっと、何かで突き抜けるような人であるとか、より大きな活躍をするような人では、何かしら"このままではいけない"と思っている、その意識を持っているだけでなく、人一倍強く持っているように思うものです。

むしろ"このままで良い"、"このままで十分"と思っている人が多いだけに、少し意識や感覚を変えて持つことができている、それだけでだいぶ大きな差異になっているのかもしれません。

無謀とか野望とか、極端なまでに振り切るのも良いですが、そこまでしなくても昨日より今日、今日より明日と良い方向に向かっていけるように淡々と取り組んでいく、その積み重ねでしか達成できないことがあるものです。

せっかくですから、今よりもステキな景色を見ていけるように、こちらから迎えるくらいでちょうど良いように思います☆