工夫の余地がある

 

千葉県の"銚子電鉄"(銚子電気鉄道(株))が「ぬれ煎餅」を販売していて、それが好評を博していることは知っていましたが、東京商工リサーチ企業情報では、会社の主な事業が「ビスケット類・干菓子製造」になっていることは知りませんでした。

この詳細は各位調べていただければと思いますが、それにしても、鉄道会社なのかと思いきやいつの間にか「お菓子屋さん」だったわけで、この衝撃はなかなか味わえないものです。

ただ、こういうことは個人において置き換えるとよくあることで、バンドマンや役者志望の人が、引越しやティッシュ配りのアルバイトで生計を立てているようなことではないでしょうか。

自分の名乗る職業と、実際お金を得ているのが異なるだけで、それは何を本分とするのかは個々の判断で良いような気がします。

個人においてそうなのだから、会社においてもそうであって良いかもしれないし、かえって、それはよくある話なのかもしれません。

いわゆる"ファミレス(大衆向けレストラン)"のレジ周りでは、ガムや飴の他に子ども向けのお菓子やおもちゃが並んでいるので、飲食業であると同時に小売業のおもちゃ屋さんでもあるようなものでしょう。

また、冷蔵庫やエアコンを売っている街の電気屋が、修理や交換での売り上げの方が大きいということもあれば、喫茶店のマスターが恋愛相談に乗ったり、占いをしたりして、そのお礼の方が多いということもあるはずです。

このあたりは、何を主に売っているのかだけでなく、何をもって喜んでもらえているのかも考えると、コトの本質のみならず、見えてくることは多いように思います。

自分のやっている仕事や活動において、時間や労力をかけた分のそのままが、売り上げに直結するようであれば、話はわかりやすいものですが、そうでなくても工夫のしがいがあるということです。

表向きは、ラーメン屋だけれども、インスタント麺のプロデュースやTシャツ販売、またはテレビの出演料など、ラーメンを出す以外にも、やりようがあります。

個人的には、一見すると何をやっているかわからないけれど、人と人、または人と情報などをつなげるような仕事や活動が良いと思っていて、そのために何をやるかを考えると良い気がします。

それが、山歩きの案内人であるけれど、それは人生においても指南役でもあるような、そういう重なりが出てくると楽しいなと思っています☆