振り返ってみれば

 

髪型とか、着る服とか、頻繁に変える人もいるでしょうが、だいたいは同じようなテイストや雰囲気を保つように思います。

食べるものや行く場所も似たようなもので、一年通してずっととか、2〜3年はだいたい同じように行動する人が多い気がします。

その中でも少しずつ変化をつけていくのでしょうが、世界が一変するほどに大幅に変わったという印象は、なかなか持ちづらいものです。

それが良いとかそうでないということでなく、日々の営みにあっては維持することの方を選ぶ傾向はあるだろうということです。

それゆえに、最近思うことのひとつに、たとえば、"あの夏は、こうだった"のように、そういうことがあっても良いかもしれないということがあります。

人との出会いや、コンサートやイベントのような催し物は一期一会の部分があって、後に長く続いたり、何度も行われたりするかもしれませんが、基本的には一度限りの限定的なものになります。

その時だから巡り会えたということがあれば、「ひと夏の恋」があっても、それはひとつの思い出(メモリー)ということになるかもしれません。

それはその時のことだけに、とても甘美で濃密な日々を過ごすことができるかもしれませんし、記憶としても強烈に残るということもあるでしょう。

もしかすると、今に続いていないという点において後悔や慚愧の念を抱くかもしれませんが、その時に思ったり感じたりした感情の機微・起伏は、今をもって鮮やかに思い出すこともできるはずです。

それが人との関わりであっても、読んだ本の冊数でも分野でも構わないのですが、時に集中して何かに取り組むことが良いのかもしれません。

そして、自ずと熱中することもあろうが、意識的に集中するのも良いのでしょう。

普段の、安定しているともいえる状況を抜けてみるというのは、新たな発見や体験をもたらしてくれるはずです。

"コンフォート・ゾーンを抜けてみる"という発想のもとに何かを行えば、当然何かを得ることができます。

それが意にそぐわないものとか、相性がそうでもなかったということであれば、また元の位置に戻れば良いだけのことです。

それでも、何かを行おうとして実際に行ったという意志と経験があるのだから、何もしないでいるよりかは学ぶべきところは多いことでしょう。

身近なところの気がついたところからで構わないので、いろいろと試してみる心意気があれば、それで十分に良いように思います☆