未来を約束する

 

最近ふと思って、恋する二人、愛し合う二人で、結婚を約束することが"婚約"で、添い遂げることを誓うのが"結婚"なのかなと思いました。

個人的には、今のところそういう状況は訪れていないので、どうにかなると良いと思いますが、両者の、言葉の持つ響きには異なるものが多いように思っています。

具体的にそうなるということでは、結婚の方が手堅く思い、もしもそうなるのなら早くそうするのが良いように思いますが、婚約という言い回しにも、何だか心躍るものがあるように思います。

この差異は、一体どのあたりに起因するものなのかなと紐解いていくうちに、時間における感覚の違いであるような気がしてきました。

とらえ方のひとつとしては、婚約では、これから向かう未来に対して約束をするということで、理想のイメージを思い描き、それを共有することに喜びがあるような感じです。

こういう生活をしたいね、こういうところに住みたいねというように、これから起こるであろうことを、好きなように思い浮かべることができるということです。

一方、結婚ということでは、その誓いをはじまりとして、いかに日々を充実させていくのか、気持ちとともに物質的なリアルをともなうように見えるものです。

それは、はじめたからには続ける、そのためには何ができるのかという、もう少し実務的な発想が求められるでしょうし、計画、実行、見直し、改善とも言えば、かなりビジネス的なことにもなるでしょう。

そこには、現実的な手応えはあるものの、甘美な空想にふけるということは少なくなりそうです。

言い換えれば、婚約は、今から未来に対してロープを投げかけて手繰り寄せるようなもので、結婚は、ソリだか何かを引っ張り続けていくようなことかもしれません。

時間において、先を見ての今なのか、過去から続く今なのか、そういう差異があるように思います。

もちろん、婚約、結婚のどちらが良いというものではなくて、ひとつずつ、踏んでいくべき過程なのかもしれませんが、個人的には、婚約の持つ意味合いの方が、夢を見れるものです。

また、結婚においても、今の充実を図りながら、今後はこうしていきたいね、老後はこうしようというのも思い描いても良いでしょう。

結局のところ、二人で思い描くものが、過去とか今だけに留まらないで、この先、未来に対してどれくらい豊かなものを期待できるのか、そういうところに大切なものがあるように思います☆