次数を繰り上げる

 

何かを考えるとか、考え直すような時に"次数を繰り上げる"発想を持ち合わせていると良いなと思います。

これは簡潔に言い過ぎているがあまり、何を言っているのかわからないと思うので、もっと平易にかみ砕いて展開していきたいです。

たとえば、旅行に行くのに、北海道にしようか、沖縄にしようか考えている場合があるとします。

ここでは、旅行に行きたい気持ちはある、その上でどこに行こうかを吟味していることになります。

少し異なる考え方では、北海道か沖縄に行きたい、そして、いつ・誰と行くかで考えているかもしれません。

このどちらにしても、旅行に行くこと自体に重きがあるでしょうから、どこかの時点でどちらに行くことになっても目的の大半は達成することでしょう。

そして、"次数を繰り上げる"ことでは、具体的な場所どうこうではなく、旅行に行くかどうか自体を吟味することに似ています。

旅行に行く、買い物に出かける、ゴハンを食べに行くなど、行動する仕方は多くあるので、そのどれを選択する発想に切り替わっていくわけです。

これがもしも、大切な人と時間を一緒に過ごしたいという発想においては、どれが最良の選択か、あるいは、一緒にいることさえできたら何をするかは二の次ということもあるかもしれません。

別の言い方をすれば、広く視野を持つようにする、選択できる数や範囲を多く持つようにすることによって、より根本的なことが見えるし、上手に考えることができると言えるでしょう。

なかなか悩んでしまうことになると、視野は狭くなり、姿勢も前のめりになって窮屈さが増してしまうものですから、これでは良い発想が浮かんでくることは難しいものです。

そして、お互いに話を決めていきましょうということになっている時に、話し合いの足並みを揃えるためにも、こういう発想・視点を持っていないと、せっかく楽しい時間を過ごすためにやっていることなのに、話の本筋からズレて口論になってしまっては意味がないわけです。

意外とこういうズレがあるままに話していることが多いように思うだけに、時々は「今は何の話ですか?」と問いただしてみるのも良いのかなと思います。

同じ着地点を見ていないと、途中がどれほど順調に進んだところで、無事にまとまるものもまとまらないものです。

いちいち"次数を繰り上げる"とは言わないまでも、この発想を意識してみるだけでも随分と有用に思います☆