点でなく面で触れる

 

普段は、あまり連続性をもってやるということを、

ほとんど意識していないのですが、

今回は「ドット」に引き続き、そこから敷衍して、

点や面について述べていきたいと思います。

 

本当は、「点描」にまで行き着きたいのですが、

なかなかそこまで届きそうもないので、

ある意味、壮大な叙事詩になってしまうのか、

筆の進むまま=文字を打つがままに任せ、

楽しんでいきたいなと思います。

 

さて、点と面においては、理数系の発想でいうと、

点は1次元、面は2次元、さらに立体は3次元となります。

 

これを、指先で触れるのを点、手のひらで押すのを面とすれば、

たとえば、力の入れ具合ということを考えてみます。

 

ドア、もう少し重厚な扉の開閉を思い浮かべると、

きっとわかりやすいのかなと思いますが、

両の手のひらでもって、グッと押し込む、

あるいは、複数の人数で同様にやるのが、

大きな力となって集まっていくわけです。

 

指先では、どうしても力は入りきりませんし、

場合によっては、指を突いたり折ったりしてしまいます。

 

ただ、呼吸を練ってエネルギーを放つ「波紋」においては、

手のひら全体でというよりかは、指先に集約した方が、

水鉄砲のように勢いがつくというのがあります。

 

それはさておいても、扉の開閉のように、

同じことをやるにしても、効果の高い方を採るべきだし、

他のことにおいても、似た発想でこなすことができるでしょう。

 

そして、その中でも、もっと上手にやっていこう、

もっと巧みになっていこうと意識が大切で、

個々人において、同じようなことをやっていても、

何となくの差というものが出ているのは、

こういうことの積み重ねなのかなとも思います。

 

まずは、指先なのか手のひらなのかみたいに、

わかりやすいところから差を埋めるのが良いでしょう。

 

もちろん、一点突破、指先で貫くようにするのが、

最も良い場合もあるので、そこの見極めは必要です。

 

最後に、点と面に関して興味深いことでは、

数学においての視覚的に打つ点は、

ミクロの視点からとらえると、

それでも、極小の面ということになり、

ある一点の、本当にその一点は、

実は概念上でしか存在し得なくなります。

 

どちらが優位であるようなものでもありませんが、

面の方が、汎用性が高いのかもしれませんし、

針の先端を研ぎ澄ますように、点を極めるのも美学、

決して対抗するものではないことは、

そっと付記しておきたいところです。

 

そして、「点描」についてはいよいよ次回にか☆