物事を明らかにする

 

いつの間にか、小事が大事になっているような、雪のまとまりが大玉になっていくように手のつけられない・手のつけにくい事態に陥ることが「ない」とは言い切れません。

手をこまねいているうちにそうなっていることもあれば、水面下でとか陰でとか気づかないところでそうなっていることもあるでしょう。

ただ、それをそのままにしていては、その勢いでよりそうなっていくだけのことですから、どこかで歯止めをかけ、向きを変えていく必要があります。

速やかに「それは無理だよ」だなんて諦めの境地に行くかもしれませんが、そもそも「諦める」のもとは「明らかにする」ことですから、問題をよく見て、丹念に紐解いていけば良い。

せーの!で一度にやることは難しいとしても、どこかに取っ掛かりを見つけて、少しずつ打破していくのが良い気がします。

当事者になってしまうとどうしても慌てふためいてしまうもので、これも普段からの姿勢や心構えがあると良いでしょう。

まずは深呼吸をしながら、今が一体どういうことなのかをよく見る=観察するところからはじめたいものです。

これは、慣れていくうちにできることでしょうが、たとえば、絡まった糸玉を見て糸が絡まっていることはわかる、やがてどう絡まっていて、どうやってほぐせばよいかまではわかるようになってきます。

実際にほぐせるかどうかはわからないし、やってみないことにはその後の展開はわからないものですが、物事の様子がわかってくるかどうかは大きな分かれ目ではないでしょうか。

メガネにしても、曇ったままでは先は見通せないもの、レンズを拭くことを覚えれば視界は開けるわけで、それを真っ先にやりたいものです。

これは、頭の使い方、知性の発動の仕方に相通じることでもあって、問題の様子を観察すること、解決の糸口を探ること、解決に向かって取り組むことなど、段階をいくつも分けるように考えていくのが良いでしょう。

また、わかることはまた、知って→できるようになる過程のことを言うので、それも順を追ってできるようになると良いものです。

あとは、この一連の流れを身をもってわかるようにしていくだけ、山の頂は見えているのであれば一歩ずつ足を前に進めていくだけのように思います☆