生きる活力と色彩

 

決して、難しいことを言いたいわけでもなく、

目の網膜がどうだということも不案内なので、

どう進めてみるかと、少し思案もしてみますが、

要点を、さっくりとまとめるのなら、

どのような色合いを見るか、または好むかで、

脳や心に与える影響は大きいのかなと思った次第です。

 

赤・青・黄のような、ビタミン・カラーと言われるような色、

明るい色のみならず、濃さもあるとなれば元気が出そうですし、

モノトーン=白黒の、陰影・濃淡の強いものでは、

ついつい気が沈みそうにもなってしまいそうです。

 

色の、明るさ・暗さ(明度)、鮮やかさ(彩度)、

色合い(色相)を合わせて、「色の三属性」となり、

これによって、どのような色になるのかとなっています。

 

世界の地域や、そこの気候に影響もされそうですが、

たとえば、東南アジアや中南米のあたりでは、

湿度もあるような暖かいところであるので、

食べ物や植物などの色合いは濃いように思います。

 

中国やチベットの色使いにも独特のものがありますし、

こういうものは、目の見え方ということもあるでしょうが、

どのように考えているかという、文化的な背景も、

きっと大きな要素となっているような気がします。

 

こういうところでは、生きる上でギラついているというか、

生命力が、たぎるように溢れている気がして、

その力強さが、色使いにも表れている気がします。

 

太陽を多く浴びていれば、肌も黒くなるし、

普段からも、あまり気落ちすることはなさそうです。

 

一方、フィンランドスウェーデンノルウェーのあたり、

北欧のあたりでは、冬がやたら長いということで、

多くの人の肌が白いように、どこか寒々しい印象を受けます。

 

そこにいる人が、接するに冷たいということでなく、

空気感も含め、どこか張り詰めたような緊張感があって、

それが全体を占めているような気がします。

 

あえて、色使いを明るくポップにしようとしていても、

こういうものが背景にあると、同じ色を見るにしても、

こちらの受け取り方が、少し変容するのはあるかもしれません。

 

こと、日本においても、濃い赤を好むのもありますが、

神社仏閣にあるように、朱色が重んじられる傾向が強くて、

そういうところに、独自の奥ゆかしさをも思うものです。

 

色合いや色使いひとつにしても、考える余地は多くあって、

それぞれの生活、文化、発想によって出てくるものは異なる、

そういう差異を見通すようにして知っていけたら良いですね☆