相対的に考える

 

普段何かに取り組む時に、こうであるべきだ、こうしなければいけないと強く思ってしまうあまり、無用な力みがあるかもしれません。

物事を一方的に見てしまうがあまり、思い込んでしまうというような、どちらかというと頑な側面が強調されてしまうことが多いように思います。

たとえば、これは最近耳にした例なのですが、ダイエットをする時に、何を食べてはいけない、こういうことには気をつけましょうということを多く考えるでしょう。

それももちろん一理ある考え方ではありますが、いろいろなことを制限する・禁止することでかえって支障が出たり、窮屈な思いをしたりしてしまうかもしれません。

そうではなく、こうすると効果がある、こういう発想で取り組むと良いといった、どちらかというと楽しい、前向きなことを見つけるのが良いでしょう。

苦しいばかりでは長続きしないものですし、心身に良からぬ影響が出てしまっては元も子もありません。

こういう、今いる側と反対側を比較しながら、相対的に物事を考える視点は良いものだと思います。

唯一無二の、絶対的な〜ということではなくて、どこか緩やかな発想とも言えるかもしれません。

他の例では、スポーツをする時に、足があまり速くない、だから走り込みをして、一秒でも速く走るようになりたいと考えるのが大方でしょう。

ただ、その人自身は足は必ずしも速くないかもしれませんが、パワーはあるかもしれません。

先頃沸いたラグビーのように、足が速い人、パワーのある人は、それぞれの特徴を発揮できるようなポジションがあるわけで、弱点を補うよりかは自分の得意なことを伸ばすのが良いかもしれません。

こういうことは、日頃の生活でも数多くあって、背の高い人は高いところにあるものを取ることができる、細かいことに気がつく人は、帳簿や整理整頓に向いているとも言えそうです。

あちらがダメだから気落ちする必要はまったくなくて、ならば自分ができることは何か、こちらの方では相性が良いかもしれない、そうとらえるのが健全かもしれません。

自分で考えていると、真剣さのあまり、容易なことにもなかなか気づけないものですから、誰かの何気ないひとこと、ジョーク混じりの戯言がかえって精確なこともあるでしょう。

相対的に物事を見ながら、自分の周りからより良いようにしていきましょう☆