立ち上げるに力を用いる

 

現代の、日本を代表するような企業の伝記に触れると、

戦後の復興や、経済の隆盛を経て、どう今に至るのか、

多くのドラマを感じ取ることができます。

 

他の中小企業でも、世界の名だたる企業にしても同様で、

"ローマは一日にして成らず"を経ているのだなと思います。

 

戦後からの、その時代・時期ごともそうですし、

最近のベンチャーでも名前が出るような、

多くの創業者の話にこもる熱量は、

計り知れないほどに高いものがあります。

 

起業にいたるキッカケもそうですし、軌道に乗せるまで、

軌道に乗ってからも次の大きな目標を追い続けと、

息をする暇さえないくらいに、熱いものがあります。

 

それが、熱さとともに厚さにもつながることで、

その積み重ねが、他の人の胸を打つものにもなるのでしょう。

 

何事もそうですが、何もないところから思いひとつで立ち上がり、

それをカタチにするまでが、最初にして最大の困難なのかもしれません。

 

鯉が滝を駆け上り龍となる「登竜門」という言葉が示すように、

その険しさはまた、想像をはるかに越えるものかもしれません。

 

ただ、ベンチャー精神は、起業するだけに留まるものでもなく、

思いのある、誰もが持ち得て良いものだとも思うので、

そういう気概があるというのは、それ自体尊いものだなと思います。

 

自分ができることややりたいことで名を成したい、

あるいはまた他の、何かしらの行動につながる動機があるもので、

最初は、いたってシンプルなことのように思います。

 

それがない限りは、何も起こらないので大切なのですが、

時代や時期ごとに、取り巻く社会の情勢や経済の動向があって、

その意味では、変わり続ける激動の流れがあるものです。

 

それに対して、自分たちのすることがどのような意味を持って、

そして、どのような影響を及ぼしていくかに考えは推移するもので、

社会的な立ち位置というものに、次第に自覚していくのだと思います。

 

そうして、社会の抱える問題や課題を解決していくことによって、

企業として、個人として価値が高まっていくのでしょう。

 

そうして、社会全体が良い方向に向かっていくのであれば良いし、

その繰り返しが続いていくこともまた望ましいことではあります。

 

自分自身も、その末席であろうとも名を連ねるようにして、

世のため人のためとなれるよう、励んでいきたいところです☆