繰り返すことの効用

 

このところ、自分で意識しているのもありますが、本屋に行ってビジネス・啓発コーナーを眺めてみると、"習慣"にまつわるものが随分と多いような気がします。

その字義自体もそうですが、タイトルや帯文で"3ヶ月続けると…"というような文言も踊っているように、ある程度続けないことには何の変化も効果もないわけです。

ただ、裏を返せば、一回とか一日あたりに費やす労力や時間が少なくとも、それをひたすら続けること自体の威力が、思っている以上に大きいことを表しているのではないでしょうか。

一日に文章を一行でも書けば、一ヶ月で30行、それくらいになればひとかたまりの内容にすることもできますし、次第に興も乗ってくるでしょうから実際にはもっと多い分量にもなるかもしれません。

朝起きて歯を磨くように、同じことを同じようにして繰り返す場合もあれば、自転車をこぐ時のように、同じようにしながら前に進んでいくようなこともあるでしょう。

そのどちらにしても、途中で止めてしまえば何にもならず、その続けているがために効果・効用が出てくるということは疑いようのないことになります。

それだけ、できない人が多いというのか、しかし、一旦習慣として定着するのであれば、その希少さゆえに突出する機会にも恵まれるということなのでしょう。

長さにしても、取りかかりの最初から「これは20年続けよう」とか、「これはもっと長くだ」のように考えてやるわけではないので、どれくらい続くのかは果たしてわからないことではあります。

道のりの長さを測るのではなく、一回ごとにしっかり取り組む、そうしているうちに少しずつ・・・、それがコトの要諦であるように思います。

「千里の道も一歩から」というのは、まさしくこれを表しているような文言で、確かに人の一歩は小さいかもしれない、それは小さいものかもしれないけれど、一歩、また一歩と歩みを進めているうちに、何km、何十kmとなって気がつけば遠くまで来ていたということなのでしょう。

何をやるにも、まずは一回、それが回を増していくうちに当たり前のようになってくるし、やらないと気が済まないようであれば、それは"習慣"と呼べるのかもしれません。

そういうものが今の自分自身においていくつあるのか、また、これからどれくらい増やしていけるのか、経緯を楽しみながらやっていきたいものです☆