選び方とその速度

 

おそらく多くの人がそうなのだと思いますが、一日に「何かを選ぶ」ということを何万回と繰り返していることでしょう。

朝起きるところからはじまって、出かける用意をする場合、ネクタイはどれにしようかな?着るシャツ・ブラウスはどうしようかな?選ぶことが続くばかりです。

"いつものように"と思いながらも少しずつの差異はあって、駅までの行く道/車線がいくつかある道路を進む時に、右の方に寄るとか、追越車線に入るとか、あるいはその逆を選ぶなんてことがあるかもしれません。

そのようにして、何かやることをひとつ決めれば同時に他のことができないように、何をどのように選んでいくのか、それによって行き着く先は大きく変わっていくように思います。

ビジネス的には、何をするにも「拙速であっても構わない=スピードが大切」と考える傾向があって、特にベンチャーであればそうでないと生き抜けられないというものになります。

そして、それが普段の何事においてもあてはまっていくように、選ぶことと決めること、それらと時間の早さの関係を、意識しないよりかは意識していく方が良いのかもしれません。

身近なところでは、誰かと一緒にレストランや食堂に行った場合、メニューを選ぶ内容だけでなく、選ぶ早さがどうであるのか、自分自身の特徴を知るとともに、同じようにして相手のをも知ることができるわけです。

一体何を選ぶのか?その内容も気にはなるところですが、まずはメニューの選び方の、特にスピードに注目してみると良いかと思います。

それによって、ビジネス的な感覚があるのかを測っても良いですし、その選ぶことを通じて相手の特徴を見出すのでも良いでしょう。

逆に、メニューを選びきれない、しかも遅いみたいなこともあるでしょうから、推し量るべきことは変わらないかと思います。

アメリカかどこだか失念しましたが、じっくり悩むように考えて出した答えと、その場でパッと言ったことでは、結果はあまり大きく変わらないという研究の成果があるそうです。

それは、考える時間を短縮することで、他の、会話や食事そのものなど、楽しいことに時間をかけることはもちろん、前提として無駄を極力生じさせないということも期待できるわけです。

自分自身においてももちろん、他の人にとっても、こういう時間の感覚を持ち合わせていると良いのかもしれません。

何はともあれ、それぞれの人の決断の早さと内容を見ていくと、信頼に足るのかどうかの判断にもつながっていくので、決しておろそかにできることではないのです☆