見た目と中身

 

今回の話は、本を読むにあたっての、見た目と中身が異なることがあるというについて述べていきます。

タイトルとか装幀などの見た目の部分と、何が書かれているかの内容(中身)で、すれ違いが起こっているというか、両者がかみ合っていないということが往々にしてあるものです。

たとえば、『◯◯の何とかメソッド』というようなタイトルで、スポーツ選手のトレーニング方法かと思いきや、これまでの生い立ちから今までの活躍や実績が並んでいるだけの、シンプルな自叙伝であったようなことです。

あるいは、ビジネス書の『◯◯のタイムマネジメント』というタイトルでは、時間の効率的な使い方の本かと思いきや、一回の会議のスムースな進め方とか、上手なメモの取り方について書いてあったというようなことです。

著者の名前やタイトルに惹かれて手に取ってみたところ、どうにも読みたいと思っていた内容とは異なるとあれば、いくら良いこと(のように見える内容)が書いてあっても、ガッカリしてしまう気持ちが出てしまうものです。

こういう、惜しいすれ違いが起こっている場合、どうにも読後感がスッキリしなくて、どうもモヤモヤしてまい、そこにかけた時間やお金などの労力すらも惜しく感じてしまいます。

こういうのは、できるだけ多くの人に興味を持ってもらって、実際に手に取ってもらえるように、インパクトのあるタイトルや装幀を狙ってしまうものですが、見た目の中身の相違が甚しければ、それもまた虚しいものでしょう。

ひとつのコツとしては、タイトルに沿って中身を厳密に構成していくか、書き終わって、最後にもう一度中身を見直すしかないようにも思います。

または、思うままに書きたいものを書いて、「まえがき」と「あとがき」で何について書いたものなのか内容を説明する、それで内容にふさわしいタイトルを導き出すのが良いかも知れません。

読むこちら側には計り知れない、個別の複雑な事情もあるでしょうから、そのいちいちを取り沙汰しませんが、そういう本は今後もう二度と手に取ることはないし、言及することもないでしょう。

同じ紙とインクを用いた本であっても、誠意を持って作られたものは自ずとわかってくるので、自分自身でそういうものを選び取る力を養えば良いだけの話です。

そして、自分自身が本を出すにしても、こういうブログに書くにしても、羊頭狗肉とならないように、工夫するのが良いように思います☆