記憶の底に沈殿する

 

自分自身、記憶力は飛び抜けて良いようには思いませんが、

局所的にはよく覚えているということがあります。

 

基本的に、脳みその機能としては、

目や耳に入ってくる視覚・聴覚情報は全部記憶していて、

それが意識の前景に上がってくるかどうかということがあります。

 

あるいは、自分が強く興味を持っていることや、

熱心に調べ上げたようなことであれば、

何度もそれに触れる機会は多くなりますし、

色濃く記憶に定着するように思います。

 

何をもって"記憶力が良い"と言うのかもありますし、

記憶の仕方においても、人ぞれぞれに特徴があるものです。

 

最近知ったところでは、自分の過去の体験において、

年代や日付、場所のような、どちらかというと文字情報で、

それと結びつけることで覚えている人がいる一方で、

自分がそこにいたことに付随する雰囲気や匂いみたいなところで、

どちらかというと感覚で覚えているという人がいて、

同じところにいても、異なるようにしているのだなと思いました。

 

また、同じ場所で、同じ体験を共有していても、

誰が何をしたとか、そこに何があったのかなど、

具体的な何を覚えているかも、

異なってくるのが面白いなと思いました。

 

いろいろ目まぐるしいとか、膨大な量であると、

その細かいところを十分には覚えてはいられないものですが、

何かは感じ取ることでしょうし、

何かは覚えてもいるとは思うので、

最初から記憶することを意識してしまうと、

ただの記録になって味気なくなりそうです。

 

それよりも、そこで何をしているという、

まさに体験そのものを五感でありありと感じる、

そういうことの方が、結果としてもよく覚えている、

いつまでも印象に残っているということになるのかもしれません。

 

固有名詞や数字のようなところでは、

間違いのないように、きちんと覚えておこうとして、

そう思うだけでも効果はありそうですし、

他のことにおいても、何かの時には記憶の片隅からでも、

取り出そうと思っていれば良いように思います。

 

あるいは、解釈というか、受け止め方によっての差異もあるので、

あるところでは美化や脚色もされるでしょうが、

曲解や歪曲のないようには、心がける必要はあるでしょう。

 

それでも、覚えておきたいことや、

いつまでも忘れないでいたいことにを優先して、

それを糧に日々を過ごしていきたいものです☆