訪れるように待つ

 

突き詰めて考えていくと、いつも現状打破と言いますか、何事においてもより充実するようでありたいと思って日々を過ごしているような気がします。

必ずしも現状に不満であるようなことでなく、もっと自分自身の可能性なり、才能なりを発掘したいという、衝動にも似た心持ちのようなものがあるということです。

これをわかりやすく言えば"ブレークスルー"ということになるでしょうが、意味合いとしては「進歩、前進、打破」を表す言葉です。

しかも、この"ブレークスルー"というものは、ここまで進んできたからこれからは新しい段階ねというような、単純に時間の経過や段階を踏みことで得るものではないところがミソ=話の肝であるように思います。

まるで、自分自身が生まれ変わるようであるような、細胞や神経が新たに組織し直すような、そういう前と後ではまるっきり異なることを言い表すのでしょう。

単に階段やエスカレーターで、上の階を目指すようなことではなくて、自転車で進んでいるところから、宇宙へ行くスペースシャトルに乗るような、そういう劇的な変化があるということです。

それは手段や手立ての話だけでもなくて、サナギから蝶に変わっていくように、自分自身がすっかり変わることで、周りを取り囲む状況や世界すらも変えてしまうような、とてつもない威力を持っているものかもしれません。

地面をせっせと掘って油田を見つけることをしながらも、スコップとか掘削機ということとは関係なしに、自分の探り当てる感覚や上手に掘るための腕力が著しく向上するようなことを思い浮かべても良いように思います。

では、そういう"ブレークスルー"を望みながら、どのようにしたら自分のこととして体験を経ることができるのか、また、どのようにしたら自分のものとして得ることができるのか、これについて考えたくなるものです。

おそらく、石の上に三年じっと居座ることでもないし、長い距離をひたすら走ることでも、重いものをせっせと持ち上げていくことでもないようなことで、しかし、そういうことをやらないでは訪れるはずもない、そういう因果なものなのかなと思います。

どこか悟りを開くようなことかもしれませんが、そのために何をしたら良いかわからないけれど、何かをしないといけない、そのために日々の修練が必要ということなのでしょう。

これについては、いつも考えながら行動にも起こしていくべきもので、だから、またしかる後に取り上げていこうと思います。☆